- Step2. 中級編
- 2. 確率分布
2-1. さまざまな確率分布
ここでは、様々な確率分布やその期待値、分散について比較を行います。
■離散型確率分布
確率変数が離散型である場合の確率分布を「離散型確率分布」、あるいは「離散型分布」といいます。離散型変数はとびとびの値をとる変数のことで、隣り合う数字の間には値が存在しないものを指します。例えば、サイコロの出る目や人数などは離散型変数です。
確率分布 | 確率質量関数 | 期待値 | 分散 |
---|---|---|---|
一様分布 | 確率変数がとる確率がすべて等しい場合の分布 ただし、 | ||
用語集、基礎編 15-2 | |||
ベルヌーイ分布 | 成功確率の試行を行い成功回数が成功=1もしくは失敗=0となる分布 | ||
用語集 | |||
二項分布 | 成功確率のベルヌーイ試行を回行うときの成功回数の分布 ただし、 | ||
用語集、基礎編 13-1、基礎編 13-2、中級編 3-1 | |||
超幾何分布 | 個のAと個のBで構成される個からなる集団から取り出された個の中に含まれるAの個数の分布 ただし、 | ||
用語集、基礎編 13-7 | |||
ポアソン分布 | ある期間に平均回発生する現象が起こる回数の分布 ただし、 | ||
用語集、基礎編 13-3、基礎編 13-4、基礎編 25-3、中級編 3-2 | |||
幾何分布 | 成功確率がの試行において、初めて成功するまでの試行回数の分布 ただし、 | ||
用語集、基礎編 13-5、基礎編 13-6、中級編 3-3 | |||
負の二項分布 | 成功確率がである独立なベルヌーイ試行において回成功するまでの失敗回数の分布 ただし、 | ||
基礎編 13-8 |
■連続型確率分布
連続型変数は連続した値をとるものを指します。例えば、身長や体重、温度などは連続型変数です。
確率分布 | 確率密度関数 | 期待値 | 分散 |
---|---|---|---|
一様分布 | における一様分布は次の式で表される。 | ||
用語集、基礎編 15-2 | |||
正規分布 | ただし、 | ||
用語集、基礎編 14-1、基礎編 14-2、中級編 4-1 | |||
指数分布 | ある期間に平均して回起こる現象が、次に起こるまでの期間が従う分布 | ||
用語集、基礎編 15-1 | |||
ガンマ分布 | ある期間ごとに平均して1回起こる現象が、回起きるまでの期間が従う分布は形状母数、は尺度母数とよばれる。 | ||
用語集 | |||
t分布 | 自由度のt分布は次の式で表される。はガンマ関数を表す。 ただし、 | ||
用語集、基礎編 20-1、基礎編 20-2 | |||
カイ二乗分布 | 正規分布に従ういくつかの変数の二乗和が従う分布自由度のカイ二乗分布は次の式で表される。はガンマ関数を表す。 ただし、 | ||
用語集、基礎編 22-1、基礎編 22-2 | |||
F分布 | カイ二乗分布に従う2変数の比が従う分布自由度のF分布は次の式で表される。はガンマ関数を、はベータ関数を表す。 あるいは | ||
用語集、基礎編 28-1、基礎編 28-2 |