社会人の方へ統計に関するアンケートを実施しました
2018/02/23
カテゴリ:お知らせ
統計WEBでは、統計学の時間や統計用語集など、統計の学習を気軽に行えるよう、コンテンツを作成してきました。今後のさらなるコンテンツの充実やニーズ把握のため、統計学の利活用についてインターネットアンケートを実施しました。
この記事では、調査結果の一部をご紹介します。
調査概要
実施した調査についての概要は、以下の表の通りです。
調査名 | 統計の利活用に関するアンケート調査 |
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調査の実施者 | 株式会社社会情報サービスから楽天リサーチへの委託により実施 |
調査対象者 | 調査時点において成年の有職者 |
調査期間 | 2017年8月25日~2017年8月28日 |
調査方法 | 楽天リサーチのアンケートモニターを対象としたウェブ調査 |
有効回答数 | 1000 |
調査項目 | 統計の利活用状況、統計用語の学習歴等 |
回答者の基本属性
最初に、年齢や性別、職業などの属性です。
■年齢、性別
「20代・30代・40代」の「男性・女性」から等人数となるように割り付けました。
■職業構成
営業やサービス・販売が多く、それぞれ全体の11%でした。
■最終学歴
大学(文系)が最も多く、35%を占めています。文系と理系を合算すると、最終学歴が大学卒業である方は50%を占めていました。
本調査の結果
本調査で尋ねた質問のうち、次の3つの質問の結果を紹介します。
■統計用語の知識に関する質問
Q.あなたは次にあげる用語をご存知ですか、おおよその意味が分かるものをすべて選択してください。(複数選択)
グラフに引いてある赤い線は、認知度50%を示しています。認知度が50%を超えたのは「平均値」のみでした。また、挙げた用語について「一つも知らない」と回答した方は30%でした。
現在の高等学校の数学Iの範囲では「データの分析」という単元で「平均値」、「中央値」、「標準偏差」、「相関係数」、「ヒストグラム」、「箱ひげ図」等を学びます。「箱ひげ図」以外の用語は認知度が25%~40%ある中で、「箱ひげ図」が認知度が5.8%と非常に低い結果でした。
2018年に実施されたセンター試験数学I・Aの問題で、ヒストグラムや箱ひげ図に関する問題が必答問題として出題されています。
■統計の学習歴に関する質問
Q.あなたはこれまでにどこで統計を勉強しましたか?当てはまるものを全て選択してください。(複数選択)
統計を学んだ方は、高等学校や大学で学んだ方が多いようです。
■統計検定に関する質問
Q.あなたは、日本統計学会公式認定・総務省後援の資格試験「統計検定」をご存知ですか?
統計検定を知っている方は、2割程度いらっしゃるようです。 昨今の統計やデータサイエンスのニーズを考えると、統計学の理解度をはかる試験として更に活用されれば、認知度はより高くなりそうです。