統計検定3級合格体験記 ~文系の私が合格できた勉強法~
2022/06/09
カテゴリ:統計検定
統計WEBでは、統計検定2級までの内容をカバーする「統計学の時間」を掲載しています。
この記事では、統計WEBを管理している私、石村が統計検定を受験した際の話をご紹介します。
私のこれまでの勉強のあゆみ
私はゆとり世代ど真ん中の教育カリキュラムを受けてきた世代です。 高校・大学は文系で、高校では数ⅡBの授業を受けていましたが、ほとんど記憶に残っていません。大学受験の際は数学を使わずに受験できる学科を選んだほど理系は苦手でした。 大学4年間は一切数式と関わることなく卒業。統計学との接点は、マーケティングの授業で正規分布を見たことと、社会学の授業でローレンツ曲線を見たことくらいです。
まずは統計検定3級から
まず、自分の数学のレベルの現在地を知るために、「統計学の時間」の中の「1-3. 統計学に必要な数学」を読みました。
私の場合、Σ(シグマ)や∫(インテグラル)の意味は覚えていたのですが、肝心の計算方法はすっかり忘れていました。
この状態で統計検定2級に臨んでも、結果は目に見えているぞ、と感じた私はまず統計検定3級を受けることにしました。
もちろん、皆さんはご自身の知識量ややる気の具合で、2級から挑戦しても問題ありません!
私が辿ったステップ
(1)統計WEB 「統計学の時間」初級編~基礎編
まずはじめに、「統計学の時間」の「初級編」を一通り読みました。初級編は、ねこの学校が舞台となっているので、大変読みやすい内容です。今まで自分とは関係のない領域だと思っていた統計に親近感が湧いてきました。
「基礎編」は「19. 母平均の区間推定(母分散既知)」あたりまで時間をかけて読みました。難しいと思った章は、「一度読んだだけではわからないよ!」と開き直り、ひとまず文字を目で追ってなにが頻出単語かを意識するようにしました。
(2)gacco「統計学」提供:日本統計学会
さらに知識を深めるために、gacco(外部)が提供しているコンテンツ「統計学」を受講しました。
※gaccoは誰でも無料で本格的な講義を受けられるウェブサービスです。提供される講義は時期により異なります。
読む・聞くという2つの面で学習したことや、同じ内容でもそれぞれの説明で学習できたことで、より奥行きのある知識になったと感じました。
(3)初心者向けの本を読む
統計WEBで紹介されている「マンガでわかる統計学」と「完全独習 統計学入門」を読みました。
勉強の中盤でこれら2冊を読んだのですが、「マンガでわかる統計学」は標準偏差と正規分布の説明にウェイトが置かれているので、これまで勉強した内容を復習する形となりました。一方、「完全独習 統計学入門」は序盤はスイスイ読めたのですが、中盤に差し掛かると1ページ読むのにも一苦労するように。統計学が嫌いになる前に一度本を閉じて、難しいと思った内容や関連項目を(1)統計WEB「統計学の時間」でおさらいするようにしました。
いざ、受験申込
自信がついてきたところで、さらに自分を追い込むために、受験の申し込みをしました。当時はまだ、PBT方式(紙)で受験ができましたのでそちらに申し込み。受験日が決まると一層気合が入ります。
受験種別や受験会場によっては、希望の日程で受験できない場合がありますので、1カ月ほど前には受験申し込みをしておくことをお勧めします。
過去問を解く
過去問は必ず解きましょう。私は試験時間通り、90分時間を測って過去問に臨みました。
出題傾向がわかるだけでなく、「●分を過ぎると自分は集中力が切れるな。」「後半にこの分野の問題がでたら時間がとられてしまう。前半で時間短縮できるようにしよう。」と自分なりの対策方法が見つかりました。
また、過去問を解いている中でわからない統計用語が出てきたら、丸付けと同時に再学習をしました。そこで便利なのが統計WEBの検索機能です。 画面右上の検索欄にわからなかった統計用語を入力すると、関連する記事が表示されます。
統計WEBには統計用語集もありますので、そちらで探してみてもよいですね。
PBT方式で受験
勉強開始から3か月ほどで受験日となりました。PBT方式では、指定の試験会場に赴き、自分の受験番号が記載されている机で受験します。私が受験した会場は、会議室4つほどが統計検定3級の受験会場となっており、受験者数はざっと200人ほどだったようです。一般の検定試験と同様、問題用紙とマークシートが配られます。懐かしい緊張感です。
PBT方式の場合、すぐには結果はわかりません。後日インターネットで公開された回答を見て、自己採点をしてみたところ30問中26問が正解で、合格ラインには届いてそうです。 受験から1カ月ほどたったころに合格通知と合格証が到着し、自分の合否を知ることができました!
次は2級へ挑戦!
まだ詰めが甘かったなと思う分野もありましたが、どうにか無事合格することができました。私にとっては、統計検定3級は2級合格へのファーストステップ。次は、さらに知識が必要となる2級受験へ挑戦します!