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  • Step1. 基礎編
  • 1. 統計ことはじめ

1-3. 統計学に必要な数学

統計学を勉強する上で、数学は避けては通れません。数学を一切使わない統計の解説というのは、インチキと言っても差し支えないか、抽象的な説明になりすぎて逆に理解しにくいかのどちらかです。

「統計学の時間 Step1. 基礎編」は、統計検定®2級を目標に作成しています。統計検定®2級の範囲に含まれる定義や分析方法の仕組みを全て理解しようとすると、大学で学ぶ数学の知識が必要になりますが、統計検定®2級程度の統計学を使ってデータを分析することが目的であれば、高校数学までの知識で十分です。

ただし、いきなり高校数学を大前提にすると読み進めるのが難しい部分もあるので、以下に挙げたような数学の範囲がある程度分かっていることを前提として、各コンテンツを作成しています。どうしても苦手な分野がある方は「数学ノート」の「統計学で使う数学」を使って復習してみてください。

■想定している前提知識(中学校の範囲)

  • 分数の計算ができる
  • 正の数と負の数の計算ができる
  • 数を二乗する、三乗するといった計算ができる
  • \sqrt{x} (ルート)、平方根の計算が分かる

■知っていると理解しやすい知識(高校の範囲)

  • !」「P」「C」を使って、階乗・順列・組み合わせの計算ができる
  • 確率がどのようなものかイメージを持っている
  • \sum や微分、積分 \int の計算が表す意味がおおまかに分かる

■「統計学の時間」ではどのように数学が使われているか

上記の高校数学の範囲については、必要なときに簡単な解説を行っており、基本的には難しい計算式は出てこないようになっています。例えば、\sum(シグマ)が出てきたら「足し算すればいいんだな」と思えるくらいの理解があれば、あとはじっくり読んでいけば分かるように解説しています。

統計学を勉強する上で最も大事なことは、「数学記号や見慣れないギリシャ文字が出てきても驚かないこと」です。数学の記号は、やる気を削ぐためではなく、表記を楽にするため、何を計算しているのかを分かりやすくするために用いられています。

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1. 統計ことはじめ

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