【2024年版】プロ野球のドラフト会議で最もくじ運のいい球団は?
2025/01/15
カテゴリ:スポーツ
2024年のドラフト会議が2024年10月24日に行われ、1位指名する選手を巡ってくじ引きが行われました。
2024年のドラフト会議では、日本代表にも選出経験のある大学生4人に注目が集まり、1位指名が多数競合した一方で、一本釣りに成功した球団もありました。
さて、毎年開催されるドラフト会議ですが、実際のところどの球団がくじ運がいいのか、これまで過去8年、各球団のくじ運を分析しています。
今回は、どのような結果になるでしょうか。早速、分析してみましょう。
(過去の分析結果が気になる方はこちらの各記事へのリンクからご確認ください。【2016年版】・【2017年版】・【2018年版】・【2019年版】・【2020年版】・【2021年版】・【2022年版】・【2023年版】)
今回の分析は、楽天が創設された2005年から2024年までの20年間に行われた87回のくじ引きを分析対象としました。
下図は、2005年から2024年までの87回のくじ引きについて、年度、順位、選手、指名球団の一覧です。
指名球団のうち、先頭の球団が当たりを引いた球団です。また、横浜とDeNAは同一球団として扱いました。
くじ引きの回数が多いのは、日本ハム
まず、球団別のくじ引き回数を見てみます。下図は、くじ引き回数について、12球団を降順に並べた横棒グラフです。
一番くじ引き回数の多い球団は25回の日本ハムでした。2019年ぶりに最多くじ引き球団になりました。最少の西武とは10回も差があります。
1位を単独指名した場合や1位指名のくじ引きで当たりを引いた場合は外れ1位の指名には臨まないため、くじ引きを行なった回数を単純に比較することはできません。
続いて、くじ運の良さを計算していきます。計算方法として適切かどうかについては考慮していませんので、ご了承ください。
くじ運の良さの計算方法~その1~
まずは単純な計算方法として、当たりを引いた回数を分子、くじ引きの回数を分母とした値を求めてみました。
最もくじ運が良い球団はロッテでした。5.000以上の中日や楽天もかなり良い成績と言えるのではないでしょうか。
この計算方法では何球団の競合で当たりを引いたかが考慮されないので、次の計算方法ではその点を考慮してみます。
くじ運の良さの計算方法~その2~
もう1つの計算方法として、当たりを引いた場合に重み付けをするような計算を行います。
例えば、ある選手のくじ引きに4球団が参加したとします。このとき、当たりを引く確率は1/4ですが、当たりを引いた球団にはその逆数の4を割り当てます。
一方、外れを引いた他の3球団には、外れを引く確率である3/4をそのまま割り当てます。
くじ引きに参加しなかった他の8球団には1を割り当てます。
下図は、2024年の5回のくじ引きについて、12球団に数値を割り当てたデータです。
この方法で過去20年間に実施された87回のくじ引きについてデータを作成すると、球団ごとに87件の数値が割り当てられます。
球団ごとに87件の数値の積を求め、これをくじ運の良さを表す数値としました。
多球団が競合した2024年
下図は、前述した方法で求めた数値について、12球団を降順に並べた横棒グラフです。
最も高いのはロッテです。2番目の楽天は今年のくじ引きで多数の球団の競合の末あたりくじを引いたので、数値を伸ばしています。
最も低い値はオリックスで、去年からさらに数字を落として0.002となってしまいました。
こちらのグラフですが、データラベルを見ることで数値を把握することができるものの、数値の桁数の違いによって見づらいグラフとなっています。
このような場合、グラフの数値軸の設定において、チェックボックス[対数目盛を表示する]をオンにすることで見やすいグラフとなります。
下図は、数値軸を対数目盛に変更したグラフです。
数値の対数をとっているため、数値が1より小さい場合は負の方向に横棒が伸びています。
感想
5球団も競合した宗山君を獲得した楽天は、さすがのくじ運を発揮しました。今回でさらにくじ運の良さの数値も伸びることになります。