多重共線性をチェックする
2017/08/15
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ エクセル統計には重回帰分析の出力にトレランスとVIFが含まれています。この2つの数値は多重共線性をチェックするために用います。 多重共線性には正確多重共線性と準多重共線性があります。正確多重共線性とは、相関行列の逆行列が求められないことを言います。逆行列を計算できない原因は、変数の個数...
Zipfの法則
2017/08/15
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
タグ:統計備忘録
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ Zipf はジップ、または、ジフと読みます。アメリカの言語学者のジョージ・キングズリー・ジフが発見した経験則です。サイズの大きさで順位(k)を付けた場合、k番目のサイズは、1番目のサイズの 1/k になるというものです。ウィキペディアにもう少し詳しい説明があります。 さて、私自身は、那須川哲哉氏の...
局所管理の原則―フィッシャーの3原則(3)
2017/08/15
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
タグ:分析ツール, 統計備忘録, フィッシャーの3原則
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ 今回は、フィッシャーの3原則の最後、局所管理について書きます。 局所管理 local control 1919年、フィッシャーは、ピアソンからゴールトン生物測定研究室の主任統計学者としての採用の申し出を受けましたが、ピアソンに反発していたフィッシャーは申し出を断り、ロンドン郊外にあるロザムステッ...
無作為化の原則―フィッシャーの3原則(2)
2017/08/15
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
タグ:統計備忘録, フィッシャーの3原則
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ 前回の続きです。第2の原則、無作為化について書きます。 無作為化 randomization 反復が多くなれば検出力は高まりますが、実験回数が増えて、実験期間が長引くか、期間を縮めるために複数の実験室や複数の人で実験をするということになります。そうすると、実験したときの気温や湿度の違い、実験者...
反復の原則―フィッシャーの3原則(1)
2017/08/15
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
タグ:フィッシャーの3原則, 分析ツール, 統計備忘録
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ 実験計画法や分散分析の本を読むと、必ずといってよいほど「フィッシャーの3原則」について書かれています。実験の精度を高めるために、どのように実験計画を組むべきかを説いたものです。実験系以外の人も覚えておいて損はないので簡単に触れておきます。 第1の原則 : 反復 replication 第2の原則 ...
ANOVAとGLM
2017/08/14
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ ANOVAは分散分析 analysis of variance の略称です。分散分析は統計学の中で最も使用頻度が高い手法だと思います。斯く言う私も生まれて初めて使った統計手法が二元配置分散分析でした。心理学の実験データを解析するためです。当時は Excel のような表計算ソフトも無かったので( 1980年代前半のことです)...
出版バイアス
2017/08/14
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ 統計学のジャンルの1つにメタ・アナリシスというものがあります。医学研究でよく使われます。エクセル統計にも Mantel-Henszel の方法など、メタ・アナリシスに使われる手法が幾つか搭載されています。メタ・アナリシスとは、過去に行われた複数の独立した研究結果を、統合して統計解析することを指します...
これまでいただいた「ご意見ご要望」
2017/08/14
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
タグ:統計備忘録
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ これまでいただいた「ご意見ご要望」について、この場を借りて、まとめてお返事させていただきます。 それでは、ユーザーサポートでもよくお問い合わせのある、この質問から <エクセル統計のマニュアル本はありませんか> 残念ながら、弊社から出版しているマニュアル本はありません。ま...
統計記号の使い方
2017/08/14
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
タグ:統計備忘録
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ 本や論文を読んでいると統計記号や略語が色々と出てきますが、同じ意味なのに著者や分野によって微妙に表記や意味が違って戸惑うことがあります。アメリカ心理学会(APA)のように、学会によっては論文作成マニュアルでかなり細かく執筆要領を定めているところもありますが、ルールを明示していない学会...
正規分布、カイ二乗分布、t分布、F分布
2017/08/14
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら※ この4つの分布は統計学において頻繁に利用されますが、4つの分布の間には以下のような関連があります。 まず、自由度 n のカイ二乗(c2)分布は、n 個の独立な(変数間に相関がない)標準正規分布に従う変数 z を二乗して加え合わせたものです。式にすると次の通りになります。 カイ二...