適合度の検定─エクセル統計による解析事例
2017/04/19
カテゴリ:解析事例
※ このコンテンツは「エクセル統計(BellCurve for Excel)」を用いた解析事例です。
分析データ
下図のデータは、ある調査における母集団と回収標本の性・年代別の度数とその構成比です。
分析の目的
母集団の分布と回収標本の分布に違いがないかどうかを調べます。
グラフの作成
Excel のグラフ機能を用いて構成比の横棒グラフを作成します。母集団と標本の構成比の分布はかなり類似していることが見てとれます。
データ入力範囲の選択
セル範囲「D4:D15」を選択後、[Ctrl]キーを押しながらセル範囲「F4:F15」およびセル「B18」を選択します。このとき、ラベルや合計のセルは範囲に含めないように注意してください。
メニューの選択
メニューより[エクセル統計]→[集計表の作成と分析]→[適合度の検定]を選択します。先に選択しておいたセル範囲が「実測度数範囲」、「期待度数範囲」、「出力範囲」に指定された状態でダイアログが表示されますので、[OK]をクリックします。
検定結果
適合度の検定は、帰無仮説「実測度数分布と期待度数分布は等しい」についてカイ二乗値を用いて両側検定を行います。
考察
検定結果のP値は1.0000 なので、帰無仮説は棄却されず、母集団の分布と回収標本の分布が異なっているとは言えません。
※ 掲載している画像は、エクセル統計による出力後に一部書式設定を行ったものです。
ダウンロード
この解析事例のExcel ファイルのダウンロードはこちらから → example_5.xlsx
このファイルは、エクセル統計の体験版に対応しています。