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Excel関数で重複を除いてデータの件数を求める方法

2017/12/20

カテゴリ:

重複を除いたデータの件数、すなわちデータの種類を、Excel の関数を用いて求める方法を紹介します。

対応Excelバージョン

この手順は、Excel 2016・2019・2021、Microsoft365(Office 365)に対応しています。

概要

ここでは、以下のような動物の名前が入力されたセル範囲を対象に、動物が何種類含まれるかを調べます。

動物のデータ

「データの種類を求める」という関数そのものはありませんが、複数の関数を組み合わせることでデータの種類を求めることができます。その方法として2つの方法を紹介します。

方法1

SUMPRODUCT関数とCOUNTIF関数を用いて求めます。

=SUMPRODUCT(1/COUNTIF(データ範囲,データ範囲))

方法1の数式の入力

方法2

SUM関数とCOUNTIF関数で配列数式※を用いて求めます。数式を入力して確定する際、[Enter]+[Ctrl]+[Shift]を同時に押すことで配列数式となります。※Excel2021以降は配列数式としなくても[Enter]を押すだけで同様の結果が表示されます。

{=SUM(1/COUNTIF(データ範囲,データ範囲))}

方法2の数式の入力

結果

いずれの方法を用いても12種類という結果が得られます。

結果

解説

まず、COUNTIF関数によって求められる値を確認します。

=COUNTIF(データ範囲,検索値)

COUNTIF関数の入力

下図のように、COUNTIF関数では各セルの動物がデータ範囲内にいくつ存在するかが求められます。例えば、「イヌ」のセル(水色に塗ったセル)に着目すると、いずれも「イヌ」の数と同じ「4」が返ってきているのがわかります。

COUNTIF関数が返す値

続いて、1/COUNTIFによって求められる値を確認してみると、下図のような結果が得られます。「イヌ」のセルではいずれも1/4=0.25となっているのがわかります。

=1/COUNTIF(データ範囲,検索値)

1/COUNTIFが返す値

ここで、「イヌ」のセル4箇所の値を合計すると、0.25×4=1であり、「イヌ」として「1」という値を返しています。どの動物についても合計すると1になるので、1/COUNTIFで求めた値を合計すると動物の種類が求められます。

1/COUNTIFの合計

ここまでの過程を1行の数式で計算するとき、COUNTIF関数の検索値にもデータ範囲そのものを指定した上で、方法1ではSUMPRODUCT関数を、方法2ではSUM関数による配列数式を用いています。

ダウンロード

この統計Tipのテキストファイルのダウンロードはこちらから → tips_14.xlsx

このコンテンツは、Excel 2016を用いて作成しています。

最終更新日:2024年9月24日

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