チョコレートと相関
2017/08/14
カテゴリ:コラム「統計備忘録」
タグ:統計備忘録
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バレンタインデーの季節なので、チョコレートでトピックを書いてみようとGoogleで「チョコレート 相関」を検索してみました。ヒット件数は103,000件。占いから、イギリスの製菓会社の調査結果、鼻血との関係など話題は様々でしたが、この数字が多いのか少ないのか判断しかねますので、他にも幾つかチョコレート絡みで調べてみました。
まずやってみたのは英語による検索です。「chocolate correlation」を検索してみると245,000件のヒット。日本語の2倍以上です。しかし、英語圏の人口は15億人と謂われていますから、予想していたよりも少ない件数です。ちなみに、日本チョコレート・ココア協会というホームページを見つけたので、ここに掲載されていた2004年の世界主要国のチョコレート消費量の数字を見たところ、イギリスの1人あたりの年間消費量は9.4kg(19ヵ国中5位)、アメリカが5.3kg(10位)でした。日本の消費量は2.2kg(18位)しかありませんので、もっと英語でヒットしても良さそうですが。
続いて、他のお菓子と比べてみようと「クッキー 相関」を検索してみたら、143,000件のヒット。でも検索結果をよく見てみると、インターネットのクッキーなど、お菓子以外のクッキーの方が多そうです。そこで、協会のホームページをもう一度見ていたら、日本の菓子の小売金額の統計もありました。平成18年の数字を見ると、チョコレートは「和生菓子 4,944億円」、「洋生菓子 4,670億円」についで第3位(4,138億円)となっています。早速、「ケーキ 相関」も調べてみたところ151,000件のヒットです。ネット上では金額の差以上にケーキの話題の方が多いようです。これは、ケーキが年中話題になるのに対して、チョコレートはバレンタインデーの時期に集中することの表れでしょうか。
協会のホームページには1981年から2005年までのバレンタインデーシーズン(いつからいつまでか書いてないのですが)の販売推定額の数字(※現在このページは削除されています)もありました。チョコレート全体の国内消費額の前年比は、幾何平均を計算すると年1%程度の伸びなのに対して、バレンタインデーシーズンの販売推定額は平均して2.7%も伸びています。そのため、シーズンの販売額は、1981年には全体の8%だったのが2005年には12%になっています。最近は1月になるとデパートから予約販売のDMが届き、有名なショコラティエのチョコはあっという間に完売してしまうようですから、傾向はもっと顕著になっているかもしれませんね。