令和元年 公認会計士試験論文式試験(統計学)第7問 問題1
2020/02/08
カテゴリ:公認会計士(統計学)
タグ:令和元年
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問1
四分位範囲とは、散らばりの程度を表す尺度の一つで「75パーセンタイル(第三四分位数)-25パーセンタイル(第一四分位数)」として求められます。
したがって、2009年度の業種別売上高営業利益率の四分位範囲は
2013年度の業種別売上高営業利益率の四分位範囲は
となります。
問2
「43業種のうち半数以上の業種が売上高営業利益率3.5%以上となる」ということは、中央値が3.5を超えているということです。
この条件に該当するのは2014、2015、2016年度です。
問3
このグラフから言えることは次のような点です。
- 最大値、最小値、中央値は2013年度のほうが大きい。
- 四分位範囲、データのばらつきは2009年度のほうが大きい。
問4
このヒストグラムを描くにあたって「6%以上8%未満」「8%以上10%未満」「10%以上12%未満」の度数には注意が必要です。これらの階級は2%ずつの刻みになっているので、1%ごとの刻みでヒストグラムを描く場合には高さを1/2にします。例えば、「6%以上8%未満」の場合、「6%以上7%未満」「7%以上8%未満」の度数はそれぞれ1としてヒストグラムを描きます。
問5
標準化は次の式から行います。は元のデータを、は平均値を、は標準偏差を表します。
標準化を行うことで、それぞれの条件で取得したデータを同じ土俵の上で比較することができます。各年度の医療、福祉業の売上高営業利益率を標準化した値はそれぞれ
となります。