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統計ソフトと集計ソフトの違い(1)

2017/08/23

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※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら


当社では「エクセル統計」と「秀吉」というソフトを扱っています。前者が統計ソフト、後者が集計ソフトです。

統計ソフトを利用した見返りは統計解析の結果です。

多くの統計解析では行列演算や複雑な演算を繰り返し行なっているので、とても手計算ではやっていられません。それに、計算のロジックを理解しようとしたら線形代数などの知識が必要となります。多変量解析になると研究者レベルの頭脳の持ち主でないと理解できません。自分ではできないことをやってくれるのが統計ソフトです。

統計ソフトは、必要としている統計手法が搭載されているかどうかで選ぶことになります。ソフトによっては、使いたい手法がオプションとして別売りになっていることもあり注意が必要です。

一方、集計ソフトを利用した見返りは使用によって節約できた時間です。

集計とは、データを分類して、それぞれの分類に何件のデータが含まれるか数を数え、集計表にまとめることです。主にアンケートの結果を整理するときに行います。集計することで、何がどれくらいの確率で起こっているか知ることができます。

集計の仕組み自体は単純なのでExcelでもできます(とはいってもピボットテーブルやVLookUp関数など幾つかExcelのテクニックを覚える必要はありますが)。ただし、実際にExcelで集計をするなら1~2ページもののアンケートが限界です。なぜなら、Excelだと質問1個ずつしか集計できませんし、集計したあとに、集計表をレイアウトする作業も必要だからです。1時間に何問集計できるかはExcelのスキルによって変わりますが、質問の数に比例して時間は確実に延びていきます。

秀吉を使ったなら、データを入力するところまではExcelの場合と時間に差はありませんが、集計になれば、質問数に関係なく1、2時間も見ておけば大丈夫です。集計表と一緒にグラフも作ってくれます。

集計ソフトを選ぶときは、最初に、自分がExcelを使って集計すると1個あたりにどれくらい時間が掛かるか調べておきます。次に集計対象のアンケートが何問あるか数えます。この場合の何問というのは、アンケートに最大で幾つ ◯ が付けられるかで(これを回答個数としましょう)、単純に質問が何番まであるかということではありません。単純集計を1通り、クロス集計を3通りするとしたら、回答個数×4の集計表を作ることになります。ここまでくればトータルで何時間掛かるか予想が付きます。最後に予想時間に時間あたりのコストを掛けます。総コストが集計ソフトの値段を上回っているようなら集計ソフトを買うのが賢いでしょう。



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