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一対比較ーエクセル統計による解析事例

2017/08/06

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※ このコンテンツは「エクセル統計(BellCurve for Excel)」を用いた解析事例です。

分析データ

下図は、4種類の自動車(車A、車B、車C、車D)について、実装項中の車両室内のうるささを社内パネルに官能評価させたデータです。最初の「車A、車B」の行を例に説明します。最初に車Aに乗せ、次に車Bに乗せます。後から乗った車に対して、前に乗った車の音がどれだけ静かであったかを-2から+2までの5段階で評価しています。その結果、車Aの方が車Bよりも非常にうるさかった(-2)と回答した人が2名いることが分かります。エクセル統計を用いて一対比較による分析を行います。(出典: 「官能評価の基礎と応用 自動車における感性のエンジニアリングのために」 日本規格協会)

ダイアログの設定

下図のように表の先頭行「B3:H3」を選択します。メニューより[エクセル統計]→[分散分析・多重比較]→[一対比較]を選択します。

ダイアログが表示される際、セル範囲「B3:H15」が[データ入力範囲]に自動で指定されます。今回のデータでは、[比較方法]に[差]を、分析方法には[Scheffeの原法]を指定します。[OK]を選択し、分析を実行します。

ダイアログ

分散分析表

分散分析表が出力されます。「主効果」、「組み合わせ効果」、「順序効果」の全てが有意でした。「組み合わせ効果」と「順序効果」が有意であるため、実験の方法などを再検討した方がよさそうです。

分散分析表

平均嗜好度と平均嗜好度の差

上側の表には、それぞれの対象(車)ごとの平均嗜好度とその95%信頼区間が出力されます。下側の表には、それぞれの車の組み合わせごとの平均嗜好度の差とその95%信頼区間が出力されます。

平均嗜好度とその差

尺度図

平均嗜好度を数直線上に表したグラフが出力されます。「推定幅」という矢印はヤードスティックとも呼ばれます。この幅以上に離れている個体同士は、嗜好度に有意な差があると考えられます。グラフより、全ての車同士の嗜好度はヤードスティックよりも離れているので統計的に差があると言え、その順序関係は「車A<車B<車C<車D」です。ただし、組み合わせ効果と順序効果が有意であることに注意が必要です。

尺度図

ダウンロード

この解析事例のExcel ファイルのダウンロードはこちらから → example_45.xlsx

このファイルは、エクセル統計の体験版に対応しています。

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