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麺好きの都道府県は?

2017/06/26

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6月20日のTwitterで、家計調査をもとにした問題を出題しました。

【問題】画像は家計調査(二人以上の世帯:H26年~28年平均)の品目別都道府県庁所在市+政令指定都市+5都市から作成した「生うどん・そば」「乾うどん・そば」「スパゲッティ」「中華麺」「カップ麺+即席麺」のいずれかの順位表です。このうち、正しい組み合わせはどれでしょう。

【選択肢】

  1. ①「中華麺」 ②「カップ麺・即席麺」
  2. ③「中華麺」 ⑤「スパゲッティ」
  3. ⑤「乾うどん・そば」 ④「カップ麺・即席麺」
  4. ②「中華麺」 ④「生うどん・そば」

やっぱりうどんといえばうどん県(香川県)

この問題のポイントは、「年間購入量が記載されている点」です。「生うどん・そば」「乾うどん・そば」「スパゲッティ」「中華麺」「カップ麺+即席麺」の中で、年間購入量が最も多いと考えられるのは「生うどん・そば」です。したがって、④が「生うどん・そば」になります。ちなみに④の1位は当然「高松市」です。

盛岡三大麺(冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば)を侮るなかれ(岩手県)

次に年間購入量が多いと考えられるのは「中華麺」です。中華麺には「ちゃんぽん玉」「韓国麺」「沖縄そば」が含まれます。さらに中華麺のランキングには沖縄そば(ソーキそば)で有名な「那覇市」が入っていることが予想されます。したがって、②が「中華麺」となります。②の1位は「盛岡市」です。

首都圏の食事はやっぱりオシャレ

他のランキングと毛並みが異なる①に注目します。①では上位に首都圏の都市ばかりが入っています。つまり、田舎よりも都会でより多く食べられているものが①です。これは「スパゲッティ」と考えられます。そしてなんと①の1位は「さいたま市」です。首都圏に近いことと、ベッドタウンであり働く世帯が多く時短にはもってこいだからでしょうか。

寒い地域ではカップ麺・即席麺が重宝されている?

⑤のランキングを見てみると、いずれも冬の気温が低く雪がたくさん降る都市であることが分かります。このような場所では、特に冬に食品を買いだめすることが予想されます。したがって④は「カップ麺+即席麺」となります。1位は「青森市」で、やはり冬が寒い場所です。

残りの⑤が「乾うどん・そば」です。5位に「高松市」が入っていることからも何となく予想がつきます。ちなみに1位は「山形市」です。

 

 

このような感じで、家計調査を眺めてみると都道府県の様々な特徴を見ることができます。そして、これまでの経験から地域ごとの傾向を推測するのは結構面白いのではないかと思います。今後もいろいろな問題を出題していきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに♪


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