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変量と変数

2017/08/19

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※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら


統計学の本を読んでいると、本によって、「変量」という語を使っていたり、「変数」を使っていたりする。文脈からすると同じ意味として使われているようなので、以前はどちらも variable の訳語かと思っていた。このようなコラムを書いていることから気になって調べてみると、竹内啓先生が編集委員代表を務めた東洋経済新報社の『統計学辞典』に次のように書いてあった。

「統計集団をなす個体が“担っている”数量を抽象化して変量( variate )と呼ぶことが多い.数学の変数( variable )の概念に対応するが、個体に応じて変化し,物理的,経済的な意味をもつ量であるとの意識が強い.データは変量がとる値( value )である.しかし,変量とデータは変数と変数値のように混同されがちであり,うるさく区別しないほうが便利である.変量と変数も混同されがちで,本辞典内でも区別しない場合が多い」

統計学辞典 「1.2.1 データと変量」より抜粋


本来、変量と変数は異なる概念ではあるけれど、現実には区別しないということのようだ。このコラムやエクセル統計では、説明変数と目的変数というように主に「変数」を使っているが、どうやら、「変量」に換える必要はなさそうである。


 

さて、説明変数と目的変数についても幾つかの表現があるので、ついでにまとめておく。

【説明変数 x】
説明変数 explanatory variable
予測変数 predictor variable
独立変数 independent variable



【目的変数 y】
目的変数、応答変数、反応変数 response variable
結果変数 outcome variable
従属変数 dependent variable
基準変数 criterion variable

もちろん、〇〇変数( variable )ではなく〇〇変量( variate )とする本も多い。

なお、変量を含む語に「多変量解析」というのもあるが、こちらは、絶対に「多変数解析」とはならない。数学の中に「多変数(解析)関数論」というジャンルがあり、統計学の多変量解析とは別物であるからだ。まれに「多変量分析」という書き方をしている本もあるが、これは「多変量解析」と同じ意味になる。

説明変数を外生変数(exogenous variable)、目的変数を内生変数(endogenous variable)と書いてある本もあり、経済学系で使われることが多いようである。


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