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Excelによるエラーバー(誤差範囲)付き棒グラフの作り方

2018/01/05

カテゴリ:

Excel を用いてエラーバー(誤差範囲)付き棒グラフを作成する方法を紹介します。

概要

論文などで棒グラフにエラーバーを付け加えたグラフをよく見かけます。このグラフは、棒グラフで平均値を、エラーバーで標準誤差や標準偏差、平均値の信頼区間などを表します。ここでは、平均値に標準誤差のエラーバーを付けた下図のようなグラフを作成します。手順は1から12まであり、Excel 2016を用いて作成します。

エラーバー付き棒グラフ

データの作成

1. 下図のデータは、2010年のセ・リーグの6球団の100打席以上の選手の打率です。

※ 参照:プロ野球データFreak

2010 セ・リーグ チーム別打率一覧

グラフ用データの作成

2. 元データの下に、「グラフ用データ」として平均値と標準誤差を求めるための下図のような表を作成します。

グラフ用データのための表

3. 平均値を求めるには、Excel の関数のAVERAGE を使います。標準誤差は、標準偏差をs、サンプルサイズをnとすると以下の式で定義されます。

標準誤差の定義

標準誤差を求めるには、Excel の関数の標準偏差を求めるSTDEV、平方根を求めるSQRT、数値の件数を求めるCOUNTを用います。

グラフ用データを求める数式の入力

4. この数式を残りの範囲に貼り付けます。

グラフ用データの完成

集合縦棒グラフの作成

5. セル範囲「B21:H22」を選択後、Excel のリボンから[挿入]→[縦棒/横棒グラフの挿入]→[積み上げ縦棒]をクリックします。

集合縦棒

誤差範囲の書式設定

6. グラフの余白を選択後、Excel のリボンから[デザイン]→[グラフ要素を追加]→[誤差範囲]→[その他の誤差範囲オプション]をクリックします。

その他誤差範囲オプションの設定

7. 誤差範囲を含むグラフが現れます。

正の誤差範囲の設定

8. グラフに現れた誤差部分の、黒い線をクリックし、画面右側の[誤差範囲の書式設定]の[縦軸誤差範囲]タブで[方向]を[正方向]に、[誤差範囲]を[ユーザー設定]に設定し、[値の設定]ボタンをクリックします。

誤差範囲の書式設定

9.[ユーザー設定の誤差範囲]ダイアログで[正の誤差の値]にグラフ用データの「正の誤差範囲」のセル範囲「C23:H23」を設定します。[OK]ボタン、[閉じる]ボタンをクリックします。

ユーザー設定の誤差範囲

正の誤差範囲のみを持つグラフの出現

10. 正の誤差範囲のみを持つグラフが完成します。

エラーバー付き棒グラフ(タイトル変更前)

グラフタイトルの設定

11. グラフを選択後、Excel のリボンから[レイアウト]→[グラフタイトル]→[グラフの上]をクリックします。タイトルのテキストを編集し、エラーバー付き棒グラフの完成です。

エラーバー付き棒グラフ

ダウンロード

この統計TipのExcel ファイルのダウンロードはこちらから → tips_18.xlsx

このコンテンツは、Excel 2016を用いて作成しています。

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