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日本の人口

2017/08/26

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※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら


毎年、1月1日に厚生労働省から前年の人口動態統計の年間推計が発表されます。人口動態統計とは出生数、死亡数、婚姻件数、離婚件数及び死産数についての統計です。1月1日の推計値は前年1月から10月までの調査結果を利用したもので、確定値は9月に公表されます。

2011年は東日本大震災の影響で推計値と確定値は開きがあるかもしれませんが、昨年の出生数が1,057,000人に対し死亡数は1,261,000人です。204,000人の人口減ということになります。2005年と2010年の国勢調査の比較では5年間で37万人の人口減でしたから、過大推計になっていなければ、戦後最大の人口減少ということになりそうです。東日本大震災の死者・行方不明者が2万人いらしたということを考慮しても戦後最大の減少です。

厚労省のレポートでは1947年以降の人口動態総覧の年次推移の表も載っています。この表を見ると、出生数のピークは1949年(昭和24年)の2,696,638人で、この年の死亡数は945,000人、出生が175万人も上回っていました。ちなみに、この年の出生率は33.0(人口千人に対する出生数)で、2011年の8.4と比べると4倍にもなります。

なお、婚姻件数の推計値は670,000組(2010年は700,214組)、離婚件数235,000組(2010年は235,000組)です。震災後、結婚に踏み切るカップルが増えたという報道がありましたが、この数字を観る限りそのような様子は窺えません。1947年以降、婚姻率が10を超えたのは、1947年から49年の3年間と1970年から72年の3年間の合わせて6年間です。確定値ベースで最も低い婚姻率は2010年の5.5ですから、2011年が推計値どおりの5.3となれば、こちらも過去最小を更新することになりそうです。一方、離婚率は2003年の2.30がピークです。2011年の推計値は1.86でピークから緩やかに下がってきているようです。

このレポートには、このほかに国際比較の数値も載っています。厚労省のホームページからPDFをダウンロードできますから、是非、一度読んでみてください。『平成 23 年(2011) 人口動態統計の年間推計』で検索すればすぐに見つかります。



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