統計検定2級合格体験記 ~文系の私が合格できた勉強法~
2022/06/24
カテゴリ:統計検定
統計WEBでは、統計検定2級までの内容をカバーする「統計学の時間」を掲載しています。
この記事では、統計WEBを管理している私、石村が統計検定を受験した際の話をご紹介します。
私のこれまでの勉強のあゆみ
私はゆとり世代ど真ん中の教育カリキュラムを受けてきた世代です。 高校・大学は文系で、大学4年間は一切数式と関わることなく卒業。これまでの統計学との接点は、マーケティングの授業で正規分布を見たことと、社会学の授業でローレンツ曲線を見たことくらいです。
統計検定2級取得を目指し、まずは統計検定3級を取得したのが21年6月。このときの合格体験記はこちらに記事になっているので、ぜひ読んでみてください。⇒「合格体験記 統計検定3級合格編 ~文系の私の勉強法~」
せっかく身につけた統計の知識を忘れないうちに2級を受験しなければ!と年度末に受験することを目標に21年9月に動き出しました。
私が辿ったステップ
(1)e-learning
2級受験に際して、会社からe-learning教材を提供していただき、受講スタート。最初の2か月間は3級受験の時に勉強した内容の振り返りを行い、まさに統計の基礎から再スタートしました。
私が受講したものは1単元につき8本ほどの動画をみて学習し、最後の練習問題20問を8割正解しないと次の単元に進めないというものでした。各単元ごとに締め切りが設定してあり、その期日までにやるぞ!という意識で行えたことはとてもよかったです。しっかり勉強するのであれば、勉強を始める前におおまかな計画を立てておくと良いと思います。
統計WEBでは、以前社内勉強会で実際に用いた学習スケジュールを公開しています。
「コア・テキスト 統計学」という本を使って勉強した際のスケジュールですので、みなさんもぜひ参考にしてみてください。⇒「学習スケジュール」
(2)統計WEB「統計学の時間」
(1)のe-learningでわからなかったところは、統計WEBで再勉強しました。
私の場合ですが、まずは映像などの受講形式でその単元のイメージややっていることを掴み、文字で理論や細かいところを理解するというのが、一番向いている学習スタイルでした。しかし、大学教養課程で使われるようなテキストだと難しく感じてしまって、なかなか読み進められない。そんな私には「統計学の時間」が親切な説明でとても読みやすく、また章ごとに練習問題があるのがとてもありがたかったです。
正直、e-learningで「検定」のあたりに差し掛かってきたころには、何が何だかわからず、頭の中で内容が右から左に流れて行ってしまう状態でした。でも統計WEBを読んで、わかったことをノートに書きだしてみると、「なるほど」と理解できることが多くなりました。そして、練習問題を解くと、「あ~、これでよかったんだ!」と、少しずつ自信をつけることができました。
いざ、過去問演習!→ 玉砕(´;ω;`)
(2)統計WEB「統計学の時間」の「基礎編」のすべてを読み終わったところで、すでに受験目標日まであと1カ月少しというところだったので、過去問に挑戦することにしました。3級の時と同様、過去問を解くときは、時間を測ることをオススメします。
はじめて解いた2級の過去問は、正答率は50%前後。これでは合格に手は届きません。今までの学習とは段違いに難しく感じ、振り出しに戻ったようでかなりショックでした。
統計WEBでは、統計検定2級の過去問について難易度と問題の解説をまとめています。 ⇒「統計検定2級の難易度」
こちらでわかる通り、統計検定2級の過去問は年々難化している傾向があります。 もしこれから過去問で検定対策をしようとされている方は、古い過去問で対策していると本番で痛い目を見るかもしれません。必ず最新の過去問集を使ってください。
私はこの統計検定2級の難易度の記事の最後に載っている「過去問のレベル別活用法」を大いに参考にしました。自分のレベルを把握し、過去問でわからなかったところは統計WEBの過去問解説や「統計学の時間」で復習をして、繰り返し繰り返し過去問を解くことに集中しました。
また、過去問で足りないと思った分野については、BellCurveから出版している模擬問題集1~3を利用して重点的に対策をしました。こちらの模擬問題集は統計WEBの章立てと照らし合わせながら復習ができる点と、新規の問題文にも臨むことができる点が私にとってはプラスとなりました。
覚悟の受験申込
過去問を解き始めてから2週間、あまり勉強の効果が見られなかったのですが、もう目標の日まで3週間になっていました。私は覚悟を決めて、受験申し込みをしました。もう後には戻れません!
統計検定2級は現在CBT方式のみ受験受付をしているようです。CBT方式の受験は、PBT方式(紙)と異なり、年中いつでも受験ができます。いつでもといっても、自由に受験日を設定できるわけではありません。受験会場によっては、定休日があったり、決められた時間枠が設定されています。統計検定2級は難易度が上がるせいか、受験会場が限られます。早めに、できれば1カ月前には受験申込をすることがおすすめです。
CBT方式で受験
受験申し込み後、ひたすら過去問を解き、学習が漏れていた分野の知識も蓄えることができました。ついに受験当日です。
会場は某パソコン教室の一角。受験者は私ともう一人だけのようです。説明を受け、PCのある机に着席。席に持ち込み可能なのは、電卓のみです。計算用紙とペン、標準正規分布表などの受験に必要なものは配布されるので安心してください。
ちなみに、持ち込める電卓は四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる普通電卓(一般電卓)又は事務用電卓を1台と決まっています。金融電卓や関数電卓、プログラム電卓、グラフ電卓、スマートフォンの電卓機能の利用は不可です。一般電卓の中には、平方根(√)の計算を搭載していない電卓がありますので注意してくださいね!
以下の電卓は持ち込み電卓の条件を満たしているものでおすすめです。
受験者情報を入力すると、受験開始のボタンが表示されます。「自分のタイミングで開始してください」といわれたので、私は計算用紙をちょうどいいサイズに折ったりなど、受験環境を整えた後、受験をスタートしました。検定の残り時間は画面に表示されるので時計も持っていかなくても問題ありませんでした。
最初の画面には問題数32問と表示されますが、最後の2問は1問につき小問2つの構成なので、実質34問であることに注意しましょう。回答方法は選択肢をラジオボタンで選択するか、選択肢の番号をテキストボックスに入力するか、2つの回答方法があり、設問によって異なります。落ち着いて臨みましょう。
さらに、問題画面には隅にチェックBOXがありますので、見直ししたい問題にはチェックをつけながら回答していきます。チェックを付けた問題を絞り込んで表示する機能はなかったので、見直しの際はチェックを付けたページまでさかのぼって解き直しました。(私は時間が無くてほとんど見直しできませんでした。タイムマネジメントもしっかり行いましょう。)
滑り込み合格!
受験時間が終了すると、自動的に画面が切り替わります。回答途中でも、勝手に終了になるので注意してください。その後、統計検定に関する簡単なアンケートに回答し、アンケートが終了するとすぐに検定結果が表示されます。
私はどうにか滑り込みで合格!唐突に結果が表示されるので、すぐに理解できませんでした。これで一安心、勉強した甲斐がありました。
以上、2記事にわたり、私の合格体験記を投稿しましたがいかがだったでしょうか。それぞれの学習スタイルがありますので、一概には言えませんが、統計WEBの記事や「統計学の時間」はたくさんの場面で役に立つので、ぜひ学習に活用してみてください。
そして、統計検定2級に合格された暁には、ぜひ統計WEBに合格者の声をお寄せください!ブログにて随時紹介させていただきます。