コクラン=アーミテージ検定 : Cochran-Armitage Test
概要
表頭に反応の有無、表側に傾向のある水準を配置したk行×2列クロス表を元に、傾向-反応関係の検定を行います。データ例の場合、表頭に肺癌の有無を、表側にたばこの喫煙本数を配置しています。
片側検定と両側検定を行い、片側検定では、表側の水準の変化に従って表頭の反応率が増加するか減少するかのどちらか一方を検定します。データ例の場合、タバコの喫煙本数が増えるほど肺癌である確率が上がるかどうかを検定します。両側検定では、表側の水準の変化に従って表頭の反応率に違いが出るかどうかを検定します。
分析例ファイルのダウンロード
コクラン=アーミテージ検定を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
集計表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
---|---|---|---|---|
行数 | 列数 | 数値 | 文字列 | 空白 |
2~100行 | 2列 | ○ | 欠 | 欠 |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…欠損値として除く
集計表概要
- k行×2列のクロス集計表の形になっていること
- 負の数を含まないこと
- データは整数であること
- このような表が層別に積み重なって多層である場合、拡張マンテル検定を行うこと
出力内容
観測度数 | データ入力範囲に指定されたクロス集計表 |
---|---|
コクラン=アーミテージ検定 | 「統計量:z」、「両側P値」、「片側P値」の値です。P値が0.05未満なら"*"、0.01未満なら"**"が出力されます。 |
Cramer’s V | クラメールの連関係数が出力されます。2変数間の相関関係参照。 |
参考文献
- 丹後 俊郎, "新版 医学への統計学", 朝倉書店, 1993.
- "SAS/STATTM ユーザーズガイド Release 6.03 Edition", SAS出版局, 1992.
集計表の作成と分析 その他の手法
- カテゴリカルデータの度数分布
- 適合度の検定 [度数分布表のカイ二乗検定]
- クロス集計表の作成と分析
- 独立性の検定 [クロス集計表のカイ二乗検定]
- フィッシャーの直接確率検定 [Fisher's exact probability Test]
- クロス集計表の残差分析
- リスク比とオッズ比
- コクラン=アーミテージ検定 [Cochran-Armitage Test]
- コクラン=マンテル=ヘンツェル検定 [Cochran-Mantel-Haenszel Test / 多層の2×2表の検定]
- 拡張マンテル検定 [Mantel-extension Test / 多層のk×2表の検定]
- マクネマー検定 [McNemar Test]
- グッドマン=クラスカルのガンマ [Goodman-Kruskal's gamma]
- グッドマン=クラスカルのタウ [Goodman-Kruskal's tau]
- カッパ係数
- コレスポンデンス分析
- 双対尺度法