グッドマン=クラスカルのガンマ : Goodman-Kruskal's Gamma
概要
グッドマン=クラスカルのガンマは順序尺度データの相関と方向性を表す指標です。表頭と表側の変数が共に順序尺度のクロス集計表に対して、3種類の順位相関係数を計算します。クロス集計表上の順序カテゴリーの配置は、表頭を昇順にした場合は表側も昇順に、表頭を降順にした場合は表側も降順に並べておきます。
2ケース間の順序が一致する組の数をP、逆転している組の数をQとしたとき、グッドマン=クラスカルのガンマは、(P-Q)/(P+Q)となります。順位相関係数は-1から1までの値をとり、ピアソン積率相関係数と読み方は同じです。
2行×2列のクロス集計表から計算したグッドマン=クラスカルのガンマをユールのQ(Yule's Q)とも言います。
分析例ファイルのダウンロード
グッドマン=クラスカルのガンマを使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
集計表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
---|---|---|---|---|
行数 | 列数 | 数値 | 文字列 | 空白 |
2~60行 | 2~60列 | ○ | 欠 | 欠 |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…0として処理
集計表概要
- 負の数を含まないこと
- データは整数であること
出力内容
観測度数 | データ入力範囲に指定されたクロス集計表 |
---|---|
計算表 | 行と列の順序が一致する組み合わせ数Pと一致しない組み合わせ数Qを計算するための表 |
Goodman-Kruskal's gamma | (P-Q)/(P+Q)の値 |
Kendall's tau-b | ケンドールの順位相関係数タウb |
Kendall's tau-c | ケンドールの順位相関係数タウc |
参考文献
集計表の作成と分析 その他の手法
- カテゴリカルデータの度数分布
- 適合度の検定 [度数分布表のカイ二乗検定]
- クロス集計表の作成と分析
- 独立性の検定 [クロス集計表のカイ二乗検定]
- フィッシャーの直接確率検定 [Fisher's exact probability Test]
- クロス集計表の残差分析
- リスク比とオッズ比
- コクラン=アーミテージ検定 [Cochran-Armitage Test]
- コクラン=マンテル=ヘンツェル検定 [Cochran-Mantel-Haenszel Test / 多層の2×2表の検定]
- 拡張マンテル検定 [Mantel-extension Test / 多層のk×2表の検定]
- マクネマー検定 [McNemar Test]
- グッドマン=クラスカルのガンマ [Goodman-Kruskal's gamma]
- グッドマン=クラスカルのタウ [Goodman-Kruskal's tau]
- カッパ係数
- コレスポンデンス分析
- 双対尺度法