カッパ係数 : Kappa Coefficient
概要
カッパ係数とは、ある現象を2人の観察者が観察した場合の結果がどの程度一致しているかを表す統計量です。カッパ統計量や一致率とも言います。帰無仮説を「カッパ係数は0である(2人の観察結果は一致しない)」とする一致率の検定も同時に出力します。
分析例ファイルのダウンロード
カッパ係数を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
集計表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
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行数 | 列数 | 数値 | 文字列 | 空白 |
2~60行 | 2~60列 | ○ | 欠 | 欠 |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…0として処理
集計表概要
- 行数と列数が等しいこと
- 負の数を含まないこと
- データは整数であること
出力内容
観測度数 | データ入力範囲に指定されたクロス集計表 |
---|---|
期待度数 | 行要素と列要素の合計から期待される期待度数 |
カッパ係数 | 重み付け「なし」の場合、「1次の重み」を付けた場合、「2次の重み」を付けた場合の3種類のカッパ係数が出力されます。「標準誤差」、「95%信頼区間」のほか、標準正規分布に基づく検定結果が出力されます。 |
重み表 | 重み付けに用いた「1次の重み」、「2次の重み」の値 |
集計表の作成と分析 その他の手法
- カテゴリカルデータの度数分布
- 適合度の検定 [度数分布表のカイ二乗検定]
- クロス集計表の作成と分析
- 独立性の検定 [クロス集計表のカイ二乗検定]
- フィッシャーの直接確率検定 [Fisher's exact probability Test]
- クロス集計表の残差分析
- リスク比とオッズ比
- コクラン=アーミテージ検定 [Cochran-Armitage Test]
- コクラン=マンテル=ヘンツェル検定 [Cochran-Mantel-Haenszel Test / 多層の2×2表の検定]
- 拡張マンテル検定 [Mantel-extension Test / 多層のk×2表の検定]
- マクネマー検定 [McNemar Test]
- グッドマン=クラスカルのガンマ [Goodman-Kruskal's gamma]
- グッドマン=クラスカルのタウ [Goodman-Kruskal's tau]
- カッパ係数
- コレスポンデンス分析
- 双対尺度法