拡張マンテル検定 : Mantel-extension Test
概要
表頭に反応の有無、表側に傾向のある水準を配置したk行×2列クロス表が多層ある場合に、層別要因の影響を調整した全体としての傾向-反応関係のカイ二乗検定を行います。データ例の場合、コーヒーを飲む量が多いほど膵臓癌患者である確率が高くなるかどうかを検定します。
分析例ファイルのダウンロード
拡張マンテル検定を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
集計表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | ||||
---|---|---|---|---|---|
行数 | 列数 | 層数 | 数値 | 文字列 | 空白 |
2~100行 | 2列 | 1~100層 | ○ | 欠 | 欠 |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…0として処理
集計表概要
- 層の数×k行×2列のクロス集計表の形になっていること
- 層が1つだけの場合、自動的にコクラン=アーミテージ検定を行います
- 負の数を含まないこと
出力内容
観測度数 | データ入力範囲に指定されたクロス集計表 |
---|---|
層別の独立性の検定 | 各層のk行×2列のクロス表について独立性の検定を行った結果 |
条件付き独立性の検定 | CMH統計量による層調整済みカイ二乗検定の結果です。CMH統計量は、表側のスコアに順位を用いた場合のANOVA統計量の値になります。 |
参考文献
- 丹後 俊郎, "新版 医学への統計学", 朝倉書店, 1993.
- "SAS/STATTM ユーザーズガイド Release 6.03 Edition", SAS出版局, 1992.
集計表の作成と分析 その他の手法
- カテゴリカルデータの度数分布
- 適合度の検定 [度数分布表のカイ二乗検定]
- クロス集計表の作成と分析
- 独立性の検定 [クロス集計表のカイ二乗検定]
- フィッシャーの直接確率検定 [Fisher's exact probability Test]
- クロス集計表の残差分析
- リスク比とオッズ比
- コクラン=アーミテージ検定 [Cochran-Armitage Test]
- コクラン=マンテル=ヘンツェル検定 [Cochran-Mantel-Haenszel Test / 多層の2×2表の検定]
- 拡張マンテル検定 [Mantel-extension Test / 多層のk×2表の検定]
- マクネマー検定 [McNemar Test]
- グッドマン=クラスカルのガンマ [Goodman-Kruskal's gamma]
- グッドマン=クラスカルのタウ [Goodman-Kruskal's tau]
- カッパ係数
- コレスポンデンス分析
- 双対尺度法