マクネマー検定 : McNemar Test
概要
対応のある2値型の2つの処理の結果に差があるかどうかを検定します。例えば、ある集団において選挙前後の特定政党支持率を調査した場合、選挙の前後で政党支持率に変化があったかどうかは、マクネマー検定によって検定できます。マクニマー検定ともいいます。
※ マクネマー検定は、独立性の検定やフィッシャーの直接確率検定のように2項目間の独立性を検証するものではありません。「対応がある2値型データの比率の差」を検定する手法です。
分析例ファイルのダウンロード
マクネマー検定を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
集計表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
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行数 | 列数 | 数値 | 文字列 | 空白 |
2行 | 2列 | ○ | 欠 | 欠 |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…0として処理
集計表概要
- 2行×2列のクロス集計表の形になっていること
- 負の数を含まないこと
- データは整数であること
出力内容
観測度数 | データ入力範囲に指定されたクロス集計表 |
---|---|
マクネマー検定 | 上記の計算式により算出されたカイ二乗値について行ったマクネマー検定の結果です。カイ二乗分布の自由度は常に「1」になります。P値が0.05未満なら"*"、0.01未満なら"**"が出力されます。 |
集計表の作成と分析 その他の手法
- カテゴリカルデータの度数分布
- 適合度の検定 [度数分布表のカイ二乗検定]
- クロス集計表の作成と分析
- 独立性の検定 [クロス集計表のカイ二乗検定]
- フィッシャーの直接確率検定 [Fisher's exact probability Test]
- クロス集計表の残差分析
- リスク比とオッズ比
- コクラン=アーミテージ検定 [Cochran-Armitage Test]
- コクラン=マンテル=ヘンツェル検定 [Cochran-Mantel-Haenszel Test / 多層の2×2表の検定]
- 拡張マンテル検定 [Mantel-extension Test / 多層のk×2表の検定]
- マクネマー検定 [McNemar Test]
- グッドマン=クラスカルのガンマ [Goodman-Kruskal's gamma]
- グッドマン=クラスカルのタウ [Goodman-Kruskal's tau]
- カッパ係数
- コレスポンデンス分析
- 双対尺度法