皆さんは、統計学と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。高校では統計学を数学の授業で学ぶことから、数学の一分野と思ってないでしょうか。日本にもデータサイエンス学部などの統計学部が増えてきましたが、欧米と比較するとまだまだ遅れていると言わざるを得ません。
統計学とはp値を求めて有意差検定を行うためのものと考える人も多いでしょう。アメリカ心理学会では、2010年の論文作成マニュアル改定で、p値ではなく効果量と信頼区間の記述を論文に求めています。これは心理学に限った動きではなく、医学や教育学など、統計解析を研究手法とする多くの学問で起こっています。
私たち株式会社 社会情報サービスは、1995年に統計解析ソフト「エクセル統計」を発売して以来、グローバルスタンダードに追いつこうと幾度ものバージョンアップを重ねてきました。単に統計解析ソフトを作るだけでは意味がないと、2000年には統計学の情報サイト「統計WEB」を立ち上げました。
2016年、私たちはこれまでの活動を加速させるため、プロジェクト「BellCurve(ベルカーブ)」を始動しました。BellCurveのミッションは、日本の統計学リテラシーの向上を全力でサポートすることです。BellCurveのシンボルマークは、2つの正規分布(ベルカーブ)でできています。これは、日本全体の統計学リテラシーの人口分布を一つの正規分布に見立てたとき、BellCurveのミッションによって分布全体のレベルが向上して分布が右へスライドすることを目指したものです。
そして、2025年は、エクセル統計の販売開始から30周年、統計WEBの運営開始から25周年の節目の年になります。BellCurveは、今後ともこのエクセル統計と統計WEBの両輪でミッションを推し進めて行きます。引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。