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クロス集計表から分析する(2)

2017/08/24

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※コラム「統計備忘録」の記事一覧はこちら


「クロス集計表から分析する」に続き、今回もエクセル統計を用いてクロス集計表からどのような分析ができるか、簡単に説明します。



今回の2つは「多層の」と頭についていますが、どちらも、複数の研究結果を統合して評価する「メタ・アナリシス」でも用いられます。これは3重クロス(3元クロスなどともいう3変数による集計)のクロス集計結果に対する検定方法です。2変数のクロス集計であればエクセル統計の同一メニュー内にある「クロス集計表の作成(エクセル等統計2010まで)」で簡単にできますが、3重クロスの機能はエクセル統計2012から搭載されています(「クロス集計表の作成と分析」を使用)。Excelだけで3重クロスを行うならピボットテーブルを使ってください。もしくは、秀吉のような集計ソフトを使うのが便利です。

コクラン=マンテル=ヘンツェル

まず、層別のクロス集計結果より、層ごとに4種類の検定(カイ二乗、尤度比カイ二乗、マンテル・ヘンツェルのカイ二乗、Fisherの直接確率)を行います。クラメールの連関係数(CremerのV)、オッズ比・リスク比の区間推定も算出します。続けて、層別要因となる第3の変数の影響を調節したコクラン・マンテル・ヘンツェル法による検定の結果(CMHの相関統計量とその有意確率)と、調整済みリスク比・オッズ比の区間推定も行います。なお、Breslow-Day検定によって、層が異なってもオッズ比が等しいかどうかも同時に検定します。

拡張マンテル検定

コクラン・アーミテージ検定の3重クロス版です。多層の2x2表の検定のときと同じく、層別のクロス集計結果より、層ごとに4種類の検定を行い、クラメールの連関係数(CremerのV)を算出します。その次に、マンテル・エクステンション法による検定結果(CMHの相関統計量とその有意確率)を出力します。



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