【2016年版】プロ野球のドラフト会議で最もくじ運のいい球団は?
2016/11/08
カテゴリ:スポーツ
2016年のドラフト会議が10月20日に行われ、1位指名する選手を巡って3回のくじ引きが行われました。
福岡ソフトバンクホークスの工藤監督が2年連続で当たりを引き、くじ運の強さが印象的でした。
近年、パ・リーグの球団が当たりを引くことが多い印象があります。
そこで、実際のところどの球団がくじ運いいのかについて、分析してみました。
今回、楽天が創設された2005年から2016年までの12年間に行われた51回のくじ引きを分析対象としました。
下図は、2005年から2016年までの51回のくじ引きについて、年度、順位、選手、指名球団の一覧です。
指名球団のうち、先頭の球団が当たりを引いた球団です。また、横浜とDeNAは同一球団として扱いました。
最もくじ引きの回数が多いのは日本ハム
まず、球団別のくじ引き回数を見てみます。下図は、くじ引き回数について、12球団を降順に並べた横棒グラフです。
1位を単独指名した場合や1位指名のくじ引きで当たりを引いた場合は外れ1位の指名には臨まないため、くじ引きを行なった回数を単純に比較することはできませんが、最も多いのは日本ハムの16回で、最も少ないのは西武の7回でした。
続いて、くじ運の良さを計算していきます。計算方法として適切かどうかについては考慮していませんので、ご了承ください。
くじ運の良さの計算方法~その1~
まずは単純に当たりを引いた回数を分子、くじ引きの回数を分母とした値を求めてみました。
最もくじ運がいいのはロッテで7割を超えています。一方、オリックスはこの12年間に一度も当たりを引いていないので、値は0となっています。
また、上位6球団のうち5球団がパ・リーグの球団となっています。
ただし、この計算方法では何球団の競合で当たりを引いたかが考慮されないので、次の計算方法ではその点を考慮してみます。
くじ運の良さの計算方法~その2~
もう1つの計算方法として、当たりを引いた場合に重み付けをするような計算を行ってみました。
例えば、ある選手のくじ引きに4球団が参加したとします。このとき、当たりを引く確率は1/4ですが、当たりを引いた球団にはその逆数の4を割り当てます。
一方、外れを引いた他の3球団には、外れを引く確率である3/4をそのまま割り当てます。
くじ引きに参加しなかった他の8球団には1を割り当てます。
下図は、2016年の3回のくじ引きについて、12球団に数値を割り当てたデータです。
この方法で51回のくじ引きについてデータを作成すると、球団ごとに51件の数値が割り当てられます。
球団ごとに51件の数値の積を求め、これをくじ運の良さを表す数値としました。
やはり、最もくじ運がいいのはロッテ
下図は、前述した方法で求めた数値について、12球団を降順に並べた横棒グラフです。
最も高いのはロッテで2073.6、最も低いのはオリックスの0.008という結果になりました。
ただし、データラベルを見ることで数値を把握することができるものの、数値の桁数の違いによって見づらいグラフとなっています。
このような場合、グラフの数値軸の設定において、チェックボックス[対数目盛を表示する]をオンにすることで見やすいグラフとなります。
下図は、数値軸を対数目盛に変更したグラフです。
数値の対数をとっているため、数値が1より小さい場合は負の方向に横棒が伸びています。
この計算方法の場合でも、パ・リーグの球団はくじ運がいいことが見て取れます。
また、その1で計算した結果と比べてみても、順位の変動はあまりありません。
結論
最もくじ運がいいのはロッテで、その次は楽天でした。
オリッスを除くパ・リーグの5球団は、くじ運がいい上位6球団に含まれます。
セ・リーグでは、中日が最もくじ運がいい球団です。
更新履歴
2017年12月4日
- 2007年度高校生ドラフトの唐川侑己選手がデータに含まれていませんでしたので、データに追加してグラフも全て修正しました。
- 2008年度山田哲人選手が外れ1位となっていましたが、正しくは外れ外れ1位でしたので修正しました。