数量化2類 : Quantification Method of the Second Type
概要
数量化2類は、説明変数に名義尺度からなる質的データを用いた判別分析といえます。
分析の結果、目的変数の群の数から1を引いた個数の軸(次元)を抽出し、軸ごとにカテゴリースコアが求められます。
分析例ファイルのダウンロード
数量化2類を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
データベース形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | ||||||
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行数 | 列数 | 判別群 | 総カテゴリー数 | 数値 | 文字列 | 空白 | |
目的変数 | 3~10,000行 | 1列 | 2~10群 | - | ○ | ○ | 欠 |
説明変数 | 3~10,000行 | 1~50列 | - | 2~100カテゴリー | ○ | ○ | 欠 |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…欠損値として除く
出力内容
ケースの要約 | 有効ケース、目的変数のみ不明、説明変数のみ不明、ともに不明、全体の「サンプルサイズ」と「割合」 |
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クロス集計表 | 表側を各アイテム内の各カテゴリー、表頭を目的変数と各アイテム内の各カテゴリーとしたクロス集計表 |
カテゴリースコア | 軸ごとの各アイテム内の各カテゴリーのカテゴリースコアと定数項の値が出力されます。カテゴリースコアは各カテゴリーの目的変数に対する重みを表します。 |
レンジ | 軸ごとの各アイテム内でのカテゴリースコアの最小値と最大値との差が出力されます。各アイテムの目的変数に対する影響力を表します。 |
【グラフ】レンジ | 各アイテムのレンジの大きさを表す横棒グラフ |
目的変数との単相関係数 | 軸ごとの各アイテムと目的変数との単相関係数が出力されます。各アイテムの目的変数に対する影響力を表します。 |
目的変数との偏相関係数 | 軸ごとの各アイテムと目的変数との偏相関係数が出力されます。各アイテムの目的変数に対する影響力を表します。 |
精度 | 軸ごとの「相関比η2」の値。モデルのあてはまりの精度を表します。 |
各群の重心 | 各群の重心の値。判別の指標となります。 |
判別結果 | 表側を目的変数の観測値、表頭を目的変数の「予測値」としたクロス集計表。各目的変数についての「判別的中率」も出力されます。 |
【グラフ】群別散布図※ | 判別群ごとのサンプルスコアの分布を表す散布図 |
予測値※ | 目的変数の「観測値」と観測値から算出された「予測値」、各軸の「サンプルスコア」、「各群の重心からの距離 」 |
グラフ用データ※ | グラフ作成用のデータ |
※:ダイアログで[予測値を出力する]にチェックを入れた場合に出力します。
参考文献
- 木下 栄蔵, "わかりやすい数学モデルによる多変量解析入門", 啓学出版, 1987