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  • Step1. 基礎編
  • 1. 統計ことはじめ

1-1. ギリシャ文字の読み方

統計学の書籍や論文には必ずといってよいほどギリシャ文字が使われています。しかし、いきなり登場されると読み方がわからず、そこで勉強がストップしてしまう恐れがあります。

下の表はギリシャ文字の読み方と、一般的な統計記号としての意味の一覧です。統計記号の使い方については今後おいおい登場すると思いますので、勉強をしていて読み方の分からないギリシャ文字が出てきたら、この表を見て確認してみてください。

なお、下表の中で特に記載のないものは、多くの場合ギリシャ文字の「小文字」を使います。

大文字小文字読み方一般的な意味
Ααアルファ第1種の過誤の確率、有意水準、回帰モデルの切片、クロンバックのアルファ
Ββベータベータ関数(大文字)、第2種の過誤の確率、偏回帰係数
Γγガンマガンマ関数(大文字)、グッドマン=クラスカルのガンマ
Δδデルタ変化量(大文字)、差、変化量
Εεイプシロン回帰モデルの誤差項
Ζζツェータ
Ηηイータ、エータ相関比(\eta^{2}
Θθシータ母数、定数、推定値
Ιιイオタ
Κκカッパコーエンのカッパ係数
Λλラムダウィルクスのラムダ(大文字)、グッドマン=クラスカルのラムダ
ポアソン分布のパラメータ、固有値
Μμミュー母平均
Ννニュー自由度
Ξξグザイ
Οοオミクロン
Ππパイ総乗(大文字)、円周率
Ρρロー相関係数
Σσシグマ総和(大文字)、母分散(\sigma^{2}、母標準偏差、分散共分散行列
Ττタウケンドールのタウグッドマン=クラスカルのタウ
Υυウプシロン
Φφファイ、ファー自由度ファイ係数
Χχカイカイ二乗分布の検定統計量(\chi^{2}
Ψψプサイ、プシー対比(多重比較)
Ωωオメガ根元事象、全事象

文字の上に「\hat{}」(ハットまたはカレットと読みます)が付いている場合、「推定量」であることを意味します。例えば「\hat{\beta}」は、「ベータハット」と読みます。ハットがついていてもちがう言語の文字というわけではないので、安心してください。

1. 統計ことはじめ


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