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  • Step0. 初級編
  • 10. データの読み方

10-3. データを分析して結果をまとめよう3

校庭のあちこちから花が芽吹き始める3月―――やわらかな日ざしが猫たちを包みます。入学してから1年が経ち、体も心も随分と成長したようです。

次に示すのはたまの研究発表です。




たま:わたしは、『ねこ第1小学校の1年生と6年生の好きな遊びにはどのような違いがあるのか』について研究を行ってみました。わたしには6年生の兄と姉がいます。いつも色々な遊びを教えてくれるので、普段6年生はどのようなことをして遊んでいるのか知りたいと思い、このような研究を行いました。

たま:この研究では、1年1組と1年2組の猫50匹と、6年1組と6年2組の猫50匹にアンケートをお願いしました。まずはじめに、アンケートをお願いした猫の特徴についてまとめました。

アンケートを取った猫の性別について

アンケートを取った猫の兄弟姉妹について

先生:アンケートをどのような対象に対して行なったかについてまとめておくのはとても良いです。このグラフを見ると、例えば兄弟構成が1年生と6年生でどのように異なっているかなどをひと目で確認することができます。

ここから先が、アンケートに答えてもらった結果です。1つ目は、「晴れの日の放課後にどんな遊びをするのか」についてです。

晴れの日の放課後の遊びについて

たま:この結果を見ると、1年生では放課後の遊びの種類がばらついていて、思い思いの遊びで放課後の時間を過ごしているということが分かりました。一方6年生ではドッジボールと鬼ごっこで遊んでいる猫がとても多く、これらが6年生の間で流行っているということが分かりました。

たま:2つ目は、「晴れの日の放課後にどこで遊ぶのか」についてです。

晴れの日の放課後の遊び場所について

たま:この結果を見ると、1年生では比較的家の近くで遊んでいる場合が多く、6年生では校庭で遊んでいる場合がとても多いということが分かりました。これは、6年生の間で流行っているドッジボールや鬼ごっこ等などは広い場所が必要で、同級生がたくさんいたほうが楽しめる遊びだからではないかと思いました。

たま:3つ目は、「晴れの日の放課後に誰と遊ぶのか」についてです。

晴れの日の放課後の遊び相手について

たま:1年生では兄弟姉妹と遊んでいる場合が最も多かったですが、6年生では友だちと遊んでいる場合が圧倒的に多いという結果でした。これは、2つ目の質問の結果からも推測できる結果です。

先生:2つ目の質問の結果や3つ目の質問の結果から、比較したいグループ間(この場合、1年生50匹と6年生50匹)である要素(この場合)の分布が等しいかどうかを検定する手法として「独立性の検定」があります。独立性の検定の詳細についてはこちらをご覧ください。

たま:誰と遊ぶかによって遊びの種類が異なるかもしれないと思ったので、「遊びの種類と遊び相手」のデータを使ってクロス集計表を作ってみました。上の表が1年生50匹の集計結果で、下の表が6年生50匹の集計結果です。

1年生50匹のクロス集計表

かくれんぼ遊具鬼ごっこごっこ遊び木登り合計
兄弟姉妹8733122
友達6271218
一匹0305210
合計1412109550

6年生50匹のクロス集計表

ドッジボール鬼ごっこ木登りサッカー缶けり合計
兄弟姉妹421018
友達161703137
一匹005005
合計201963250

たま:1年生では兄弟姉妹と遊ぶ猫は「かくれんぼ」や「遊具」で遊んでいる場合が多く、友だちと遊ぶ猫は「かくれんぼ」や「鬼ごっこ」で遊ぶ場合が多かったです。一匹で遊ぶ猫の50%は「ごっこ遊び」で遊んでいることが分かりました。

たま:6年生では、兄弟姉妹と遊ぶ猫の50%は「ドッジボール」、25%は「鬼ごっこ」で遊んでいる一方、一匹で遊ぶ猫はすべて「木登り」で遊んでいることが分かりました。また、友だちと遊ぶ猫は89%が「ドッジボール」か「鬼ごっこ」で遊んでいることが分かりました。

先生:クロス集計表の左側の項目(誰と遊ぶか)を「表側(ひょうそく)」といいます。また、上側の項目(遊びの種類)を「表頭(ひょうとう)」といいます。


たま:この研究を行ってみて、雨の日はどのような遊び方をしているのか、毎日何時間くらい遊んでいるのか、気温や季節によって遊び方は変わるのか、などまだまだ知りたいことがたくさん出てきました。今回の調査では、1つの質問に対して1つの回答しか答えてもらわなかったのですが、もっとたくさんの回答を聞けば色々な遊びを知ることができたかもしれないと思いました。

先生:たまが行ったアンケートのように、質問に最もあてはまる選択肢を1つだけ選ぶ回答形式のことを「単回答」といいます。反対に、質問にあてはまる選択肢を2つ以上選ぶ回答形式のことを「複数回答」といいます。




そして3月末―――たくさん学び、たくさん遊んだ100匹の猫たちは、無事に1年生を修了したのでした。窓の外にはもう、ピンク色の桜の花が咲き始めていました。

10. データの読み方

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