乱塊法 : Random Block
概要
Fisherの三原則の「反復」と「無作為化」に加えて「局所管理」も盛り込んだ実験デザインのことを乱塊法といいます。比較したい条件を行う単位を「ブロック」と呼ぶとき、このブロックの中で条件をランダムに割り付けることを指します。
例えば、1日に3回の実験ができる工場で、比較したい処理がA、B、Cの3つあるとき、「日」をブロックとします。3日間実験を行う場合、第1日、第2日、第3日それぞれにおいてA、B、Cの処理1回ずつをランダムな順番で行います。
分析例ファイルのダウンロード
乱塊法を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
データベース形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
---|---|---|---|---|
行数 | 列数 | 数値 | 文字列 | 空白 |
2~100行 | 1列 | ○ | ○ | × |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…欠損値として除く
※:実験繰り返し数は100以下であること
設定項目
Excelの[エクセル統計]タブから、[分散分析・多重比較]→[乱塊法]を選択すると以下のダイアログが表示されます。
- データ入力範囲 必須
- 比較したい条件が1 列に並んだデータの範囲を指定します。データに「空白」がある場合は割り付け結果を出力できません。
- 実験繰り返し数 必須
- 実験繰り返し数には2 から100 までの整数の値を入力します。初期設定は「3」になっています。
出力内容
乱塊法と無作為抽出法による条件の割り付け結果が出力されます。
