母集団拡大集計(ウェイトバック集計)とは
通常、母集団が何十万人、何百万人と大きくなると、すべての人を調査することが困難なので、母集団から標本抽出を行い調査対象を絞ってアンケートを行います。この標本調査による結果を、母集団すべてに当てはめたらどうなるだろうと推計するのが母集団拡大集計(ウェイトバック集計)です。
例えば、アンケートの回答者の年齢を手掛かりに日本人全体を推計するなら、最初に、国勢調査などで得られた年齢別人口を、アンケートのデータの年齢別回答者数で割っておきます。この値が年齢毎のウェイトになります。ウェイトとは回答者一人当たりの「重み」です。母集団拡大集計をするときは、回答者一人ひとりを1件としてカウントせず、回答者年齢に応じたウェイトの値で重み付けをしてカウントします。ある人のウェイトの値が「3.5」なら、3.5人分としてカウントすることになります。拡大集計の結果、総度数は日本人の全人口と一致します。
秀吉で母集団拡大集計を行う場合は、まず、テーブルビルダーを利用して回答者の属性に対応したウェイトを設定します。テーブルを作成すると自動的に各回答者のウェイト値が設定された数量項目も作られます。その後、「アンケート集計」から集計を行う際、ダイアログ上の「ウェイト」にウェイト値の項目を指定すると、母集団拡大集計による集計結果が得られます。単純集計、クロス集計、度数分布比較、平均値比較のいずれも母集団拡大集計が可能です。
なお、「ウェイト」にはすべての数量項目を指定できます。1件ごとにウェイトの値が異なる場合は、事前にウェイト値のデータが入力されている数量項目を作っておき、「ウェイト」に設定してください。
母集団拡大集計(ウェイトバック集計)のための準備として
ウェイトの設定
テービルビルダーでウェイト用の数量項目を作成することも可能です。