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エクセル統計 搭載機能

母平均の差のメタ分析 : Meta-Analysis

概要

複数の独立した研究や試験が同じ課題について2群のサンプルサイズ、平均値、標準偏差を収集しているとき、2群の平均値に差があるかどうかを分析することができます。

複数の研究結果を統合することで全体のサンプルサイズが大きくなるため、結果の精度が向上します。しかし、複数の研究結果をそのまま統合してしまうと、各研究におけるサンプルサイズのばらつきのために信頼性が低下してしまいます。そこで、研究ごとに重み付けをして分析を行います。

真の結果は一つであると仮定できる場合は「母数モデル」を、真の結果が一つであるとは仮定できず、各研究結果がランダムに抽出された場合は「変量モデル」を用います。2群のデータの尺度が異なっている場合、標準化された平均値の差を用いて解析を行います。

分析例ファイルのダウンロード

母平均の差のメタ分析を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。

 ex_03_TwoSample.xlsx

なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。

 無料体験版ダウンロード

処理対象データ

「要約データ形式」のデータを計算することができます。

要約データ形式のレイアウト例

  • ラベルを除いたセル範囲において、1, 2, 3列目は群1の要約データ、4, 5, 6列目は群2の要約データとして扱います。
  • ラベルを除いたセル範囲において、1, 4列目はサンプルサイズ、2, 5列目は平均値、3, 6列目は標準偏差として扱います。
  • 欠損値を含む行をデータ全体から除いて計算を行います。

ラベルを除いたセル範囲について、行数と列数の上限、扱えるデータの種類は次の通りです。

データサイズ

  • 行数2~100行
  • 列数6列

データ内容

  • 数値○:処理可
  • 文字列欠損値として除く
  • 空白欠損値として除く

出力内容

ケースの要約 有効ケース、不明ケース、全体の「サンプルサイズ」と「割合」
平均値の差 各研究における2群の合計の「サンプルサイズ」、2群の「平均値の差」とその「標準誤差」・「95%信頼区間」が出力されます。また、「共通標準偏差」、「標準化された平均値の差」とその「標準誤差」・「95%信頼区間」が出力されます。
統合された平均値の差 母数モデルでの統合された「平均値の差」とその「標準誤差」・「95%信頼区間」、及び統合された「標準化された平均値の差」とその「標準誤差」・「95%信頼区間」が出力されます。また、変量モデルでの「タウ二乗」、統合された「平均値の差」とその「標準誤差」・「95%信頼区間」、及び統合された「標準化された平均値の差」とその「標準誤差」・「95%信頼区間」が出力されます。
均質性の検定 研究間の平均値の差または標準化された平均値の差の均質性についてカイ二乗検定により調べた結果
有意性の検定 母数モデルと変量モデルのそれぞれについて、平均値の差の有意性と標準化された平均値の差の有意性をカイ二乗検定により調べた結果
【グラフ】平均値の差 平均値の差のフォレストプロットが出力されます。バー中央の■が平均値の差を、左右に伸びた線分が平均値の差の95%信頼区間を、■の大きさがサンプルサイズの相対的な大きさを表します。統合された平均値の差は◆で表されます。
【グラフ】標準化された平均値の差 標準化された平均値の差のフォレストプロットが出力されます。グラフ内の表示は「【グラフ】平均値の差」と同じです。
グラフ用データ フォレストプロット作成用のデータ
フォレストプロット(平均値の差)
フォレストプロット(標準化された平均値の差)
エクセル統計を使えば、Excelのデータをそのまま簡単に統計解析できます。


2標本の比較 その他の手法

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