東京大学の倉田博史教授と、慶應大学の星野崇宏教授が執筆された書籍です。
星野崇宏教授は『調査観察データの統計科学』や『欠測データの統計科学』を執筆をされた方です。

導入は非常に丁寧ですが、最初から全て理解しようとすると難しく感じられるかもしれません。
本書の特徴として、脚注ではない部分に記載されている注釈が挙げられるでしょう。注釈で取り上げられる内容は本文中の細かい解説だけでなく、疑問に思いそうなポイントに対しての解説や更に発展的な内容への案内などがあり、読みごたえがあります。
注釈を飛ばさず読むようにすると、さらに理解が深まるでしょう。

また、各種の確率分布や重回帰分析の章で、Excelの関数での記述方法や分析ツールでの結果を示しており、Excelを使用しながら学ぶことも可能となっています。
まえがきにも記載されている通り、練習問題の回答は書籍には載っていませんが、サイエンス社の書籍ページからPDF形式でダウンロード可能です。