EPA法 [乗法モデル] : EPA Method
概要
EPA法(モデルX−4C)は経済企画庁が開発した手法で、季節調整を必要とするデータに対して有効な分析手法です。この手法により、時系列データは次の4つの変動要素に分解されます。
変動要素 | 説明 |
---|---|
傾向変動 T (Trend variation) | 長期にわたる持続的な変化 |
循環変動 C (Cyclical variation) | 周期的な変化 |
季節変動 S (Seasonal variation) | 季節的な変化 |
不規則変動 I (Irregular variation) | 観測誤差など諸要因による変化 |
本製品では EPA法の乗法モデルを計算手法として採用しています。観測値と上記の4つの要素には、観測値 = T×C×S×Iという関係が成り立ちます。
分析例ファイルのダウンロード
EPA法を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
データベース形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | ||||
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行数 | 列数 | 年 | 数値 | 文字列 | 空白 |
600行以下 | 1列 | 3~50年 | ○ | × | × |
表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
---|---|---|---|---|
行数 | 列数(年) | 数値 | 文字列 | 空白 |
4行もしくは12行 | 3~50年 | ○ | × | × |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…欠損値として除く
表形式概要
- データが周期(列)×期(行)の表形式になっていること
- 3年分以上のデータがあること
出力内容
データ |
|
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関数式のあてはめと予測 | ダイアログで[曲線のあてはめ予測を行う]にチェックを入れた場合、1行目にダイアログで設定した「予測ライン」と「上限値」が出力されます。また、各曲線に対する「決定係数」、「係数」、「定数項」、及び各曲線における予測年数間の「予測値」が出力されます。[観測期間についても予測値を計算する]にチェックを入れた場合は観測期間において曲線をあてはめた場合の予測値を出力します。 |
【グラフ】観測値と予測値 | 実観測値と季節調整値の折れ線グラフ、及び曲線をあてはめた曲線 |