連環比率法 : Link Ratio Method
概要
12ヶ月、四半期の2年以上の時系列データから連環比率法により季節指数を求めます。併せて、観測値に季節調整を行った値の計算も行います。この手法は乗法モデルに適していて、対前期比が一定していると仮定できる場合に利用されます。
分析例ファイルのダウンロード
連環比率法を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
データベース形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | ||||
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行数 | 列数 | 年 | 数値 | 文字列 | 空白 |
600行以下 | 1列 | 2~50年 | ○ | × | × |
表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
---|---|---|---|---|
行数 | 列数(年) | 数値 | 文字列 | 空白 |
4行もしくは12行 | 2~50年 | ○ | × | × |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…欠損値として除く
表形式概要

- データが周期(列)×期(行)の表形式になっていること
- 4行以上のデータがあること
設定項目
Excelの[エクセル統計]タブから、[時系列分析・曲線のあてはめ]→[連環比率法]を選択すると以下のダイアログが表示されます。
- データ入力範囲 必須
- 縦1列に時系列に並んだデータ、または年(列) ×期(行)による表形式のデータ範囲を指定します。「空白」や「文字」のセルを含む場合は計算を行いません。
- データは年(列) ×期(行)の表形式である
- データが表形式である場合、このチェックボックスをオンにします。ワークシート上で選択されているセル範囲が1列の場合はオフに、複数列の場合はオンに初期設定されます。
- 周期 必須
- [12ヶ月] と [4四半期] のいずれかを選択します。
- 開始時期
- データの開始時期を [年] と [月/期] のテキストボックスに入力します。入力がない場合は「1」となります。表形式のデータで先頭行がラベルの場合は[年]は無視されます。
- 先頭行をラベルとして使用
- 入力範囲の先頭行がラベルの場合、このチェックボックスをオンにします。データ範囲が1列の場合は変数ラベルとして、表形式の場合は周期ラベルとして認識します。
- 最初のデータは前期比計算だけに利用する
- 連環比率の計算では、最初に各期の前期比を計算します。このオプションを使用しない場合、第1期の前期比は1になります。このチェックボックスをオンにすると、第1期の前期の値から前期比を計算します。入力範囲が縦1列のデータでは最初の行の値が、表形式のデータでは前年の最後の期が前期比計算の対象となります。
出力内容
データ | 1年を1列に並べた「前期比平均」、「修正平均」、「連鎖指数」、「季節指数」が出力されます。また、前期比平均の「相乗平均」、及び連鎖指数の「相加平均」の値も出力されます。 |
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実績値・季節調整値 | 年度・期の順に縦に並べた「観測値」と「季節調整値」 |
【グラフ】季節指数 | 季節指数の折れ線グラフ |
【グラフ】観測値と季節調整値 | 実績値と季節調整値の折れ線グラフ |

