検定力分析入門Rで学ぶ最新データ解析
2016/04/22
価格(定価)3,520円
出版日2009年11月10日
出版社東京図書
著者: 豊田秀樹
単行本(ソフトカバー): 243ページ
ISBN-10: 4489020651
ISBN-13: 978-4489020650
本書は検定力分析の入門書です。検定力分析(Power Analysis)はあまり耳慣れないかもしれませんが、実験を正しく、効率的に行う上でとても重要な役割を果たします。
検定の結果出力されるP値は、第1種の過誤の確率(α)、本当は統計的に有意でないのに帰無仮説を採択してしまう確率を表しています。一方、対立仮説が正しいはずなのに検出できない確率、第2種の過誤の確率(β)については出力されないので忘れ去られがちです。βを考えるときは、1-β、すなわち有意であるときに正しく検出できる確率に置き換えます。この1-βのことを、検定力、または、検出力と呼びます。
検定力分析には、実験に先立って十分な検定力を得るには幾つnが必要かを検討するための「事前の分析」、実験後に実験の検定力がどれだけであったのかを確認する「事後の分析」、実験結果を踏まえて次の実験を計画するときに行う「明日への分析」の3つの分析があります。本書では、2群の差の検定、相関係数の検定、分散分析など幾つかの検定を取り上げ、3つの検定力分析をどのように行うか解説しています。