ぜんぶ絵で見る医療統計
2017/09/01
価格(定価)2,860円
出版日2017年3月
出版社羊土社
著者: 比江島 欣慎
単行本: 177ページ
ISBN-10: 4758118078
ISBN-13: 978-4758118071
言葉や数式だけでは何となくイメージしづらかった様々な統計用語や検定手法を、分かりやすい絵から視覚的に理解することができる本です。絵は可愛らしく、カラフルで、飽きずに読めます。一見絵本のような印象を受けますが、中身は医療統計で使う用語と手法の解説がギュッと詰め込まれています。
前半部は、大きな絵とともに重要な用語が説明されています。「ターゲット集団」や「全数調査」からはじまって「コホート研究」「ケースコントロール研究」など多岐にわたります。特に疫学の研究デザインについては、絵で見るほうが圧倒的に分かりやすいです(参照「第5章 疫学の研究デザイン」)
後半部は検定手法の解説です。どのような帰無仮説のもとで、どのような結果が得られると、どのような判断ができるのかということが書かれています。「プルプル病」という架空の(?)病をベースにしたストーリーに沿って進んでいくので理解しやすいです。この本で、各手法がどういう検定なのかを理解したあとは、他の書籍を併用して実際の計算方法についても学んでおくことで理解が深まります。