クラスカル=ウォリス検定と多重比較 : Kruskal-Wallis Test and Multiple Comparison
概要
分析対象となるデータの書式、分析の目的ともに一元配置分散分析と同じで、全データの順位にもとづくノンパラメトリック検定です。
分散分析では、各水準の分散は等質であるという仮定にもとづいて行いますが、バートレット検定の結果(一元配置分散分析の出力に含まれています)で等分散性が棄却された場合や、水準間でサンプルサイズに大きなバラツキがあるときには、この手法を用いて検定できます。対立仮説は「少なくとも1つの水準の母集団平均が他の水準の平均とは異なる」というものです。
多重比較
多重比較は、複数の水準の中でどの水準間に有意な差があるかを検定する手法です。多重比較にはいくつかの手法がありますが、本製品では次の4手法を利用できます。それぞれの方法の特徴については、「多重比較」をご覧ください。
全ての対比較を行う手法 | 対照群との対比較を行う手法 |
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分析例ファイルのダウンロード
クラスカル=ウォリス検定と多重比較を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
表形式
データサイズ範囲 | 処理対象データ | |||
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行数 | 列数 | 数値 | 文字列 | 空白 |
2~3,000行 | 2~250列 | ○ | 欠 | 欠 |
※:○…処理可、×…処理不可、欠…欠損値として除く
※:水準が2列以上、及びデータが2行以上あること
出力内容
平均順位 | 各水準の「サンプルサイズ」と「平均順位」 |
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クラスカル=ウォリス検定 | 各水準の平均順位に基づくカイ二乗検定の結果が出力されます。P値が0.05未満なら"*"、0.01未満なら"**"が出力されます。 |
多重比較 | ダイアログでチェックを入れた多重比較法によって、指定した因子の水準間の平均値差を検定した結果 |
ノンパラメトリック検定 その他の手法
- 中央値検定
- マン=ホイットニーのU検定 [Mann-Whitney U Test]
- ブルンナー=ムンツェル検定 [Brunner-Munzel Test]
- 2標本コルモゴロフ=スミルノフ検定 [Two-sample Kolmogorov-Smirnov Test
- 符号検定
- ウィルコクソンの符号付き順位検定 [Wilcoxon signed-rank Test]
- クラスカル=ウォリス検定と多重比較 [Kruskal-Wallis Test and multiple comparison]
- フリードマン検定 [Friedman Test]
- コクランのQ検定 [Cochran's Q Test]
- ヨンクヒール=タプストラ検定 [Jonckheere-Terpstra Test]