- Step1. 基礎編
- 15. いろいろな確率分布3
15-3. 連続一様分布1
15-2章では離散一様分布について説明しましたが、この章では連続一様分布について説明します。確率変数がどのような値でも、その時の確率密度関数が一定の値をとる分布のことを連続一様分布といいます。コンピュータを使うと、連続一様分布の乱数を簡単に得ることが出来ます。確率変数がにおける連続一様分布に従うとき、確率密度関数は次のように表します。
例えば、確率変数がにおける連続一様分布に従うときについて考えてみます。の範囲ではとなり、それ以外の範囲ではとなります。したがって、確率密度関数は次のようなグラフになります。
が連続型の一様分布に従っている時、における期待値と分散は次のようになります。
■累積分布関数
確率密度関数が次の式で表される場合の累積分布関数を算出してみます。
- のとき
- のとき
- のとき
では、なのでとなります。
求める範囲はですが、ではなのでとなります。したがって、の範囲のみを考えればよいことになります。
では、なのでとなります。したがって、の範囲のみを考えればよいことになります。
確率変数がとる値の範囲 | 累積分布関数 |
---|---|
0 | |
1 |
15. いろいろな確率分布3
事前に読むと理解が深まる- 学習内容が難しかった方に -
- 9. 確率と期待値
9-6. 期待値
- 6. 分散と標準偏差
6-1. 分散
- 12. 累積分布関数と確率変数の期待値・分散
12-1. 累積分布関数とは
- 12. 累積分布関数と確率変数の期待値・分散
12-3. 確率変数の期待値
- 12. 累積分布関数と確率変数の期待値・分散
12-5. 確率変数の分散