自動運転技術や翻訳技術など、様々な活用が進められている人工知能（AI）。
しかし、期待が大きすぎるあまり誇張して喧伝されることも多々あり、実用化する上で未解決となっている課題もまた多いことも事実としてあります。

本書では、最新のAI研究の到達点と、今AIの研究者たちが最も関心を持っていることを、世界的名著「Godel, Escher, Bach(注1)」の作者ダグラス・ホフスタッターの愛弟子による平易なA Iの解説とともに知ることができる良書です。

(注1)

Godel, Escher, Bach…人間の認識や知性について様々に論じた世界的名著。1980年に米ピューリッツァー賞受賞。邦題は「ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環」。

＜文／岡崎 凌（和から株式会社）＞