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29-5. 一元配置分散分析-エクセル統計

エクセル統計を使って一元配置分散分析を行う場合、次のように行います。

例題:

次のデータはある新作ビールの官能評価の結果をまとめたものです。新作ビールを20代、30代、40代の10人に飲んでもらい10点満点で評点を付けてもらいました。このデータから、年代ごとの評点の平均値に差があると言えるでしょうか。

  1. データを選択
  2. 分析するデータの先頭行を選択します。エクセル統計では列の先頭のセルのみを選択すれば、データの下端まで自動で選択されるためです。

    図1

  3. 手法を選択
  4. エクセル統計のリボンの中から、「分散分析・多重比較」を選びます。さらにその中から、「一元配置分散分析」を選択します。

    図2

  5. 変数の設定
  6. 手法を選択するとダイアログが表示されます。

    図3

    ■多重比較

    分散分析で有意差があった場合、因子の水準間で平均値に差があったということは分かりますが、具体的にどの水準間で差があったのかは分かりません。多重比較を行うと、3水準以上の観測値において、どの水準間で母平均の差があるのかを検定することができます。多重比較は、28-4章で学んだ検定の多重性の問題を解決するための方法であり、様々な方法があります。

    ここでは、多重比較として「Tukey」法を選択します。tukey法は全ての水準の組み合わせについて母平均の差の検定を行う方法です。

  7. OKを押して分析を実行する
  8. 次のExcelシートに結果が出力されます。

    図4

    ■分散分析表

    分散分析の結果は「分散分析表」の部分に出力されます。自由度(2, 27)のF分布を用いてF=14.0586を検定するとP値は0.001未満であるという結果でした。つまり「有意水準5%において、帰無仮説H_0を棄却し、対立仮説H_1を採択する」という結果になります。したがって「年代ごとの評点の母平均に差がある」と結論付けられます。

    図5

    ■多重比較検定

    Tukey法による多重比較の結果「20代と30代」、「20代と40代」の間で評点の平均値に有意差があることが分かります。

    図6

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29. 一元配置分散分析

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