母比率の検定 Hypothesis Testing for the Population Proportion
概要
サンプルサイズ( \(n\) )と比率( \(p\) )をもとに、母集団の未知の比率( \(\Pi\) )がある具体的な値(この場合比較値 \(\Pi_0\) とします)と等しいという帰無仮説:「 \(\Pi = \Pi_0\) 」を統計的に検定します。
両側有意とは母集団の比率と差があることを、片側有意とは母集団の値より大きいまたは小さいということを意味します。
分析例ファイルのダウンロード
母比率の検定を使用する際のデータの形式やダイアログの指定方法、出力結果などを以下のExcelファイルからご確認いただけます。ダウンロードしてご参照ください。この分析例ファイルは、製品をご購入された場合にも自動でインストールされます。
なお、エクセル統計の無料体験版では、分析例ファイルのデータを実際に分析してみることができます。
処理対象データ
「要約データ形式」のデータを計算することができます。
- 先頭行を変数のラベルとして扱います。
- 2行目を「サンプルサイズ」、3行目を「比率」として計算に用います。
- 欠損値がある場合は計算を行いません。
- 「サンプルサイズ」が0または負の場合は計算を行いません。
- 「比率」が負の場合は計算を行いません。
先頭行のラベルを除いたセル範囲について、行数と列数の上限、扱えるデータの種類は次の通りです。
データサイズ
- 行数2行
- 列数1~255列
データ内容
- 数値○:処理可
- 文字列×:処理不可
- 空白×:処理不可
出力内容
n | 要約データのサンプルサイズ |
---|---|
比率 | 要約データの比率 |
比較値 | 比較対象の比率として指定した値 |
差 | 入力した比較値との差 |
統計量:F / 統計量:z | ダイアログの「確率分布」で[F分布]をチェックした場合は統計量 Fが、[正規分布]を、チェックした場合は統計量 zが出力されます。 |
自由度 | F分布の自由度です。ダイアログの「確率分布」で[F分布]をチェックした場合にのみ出力されます。 |
P値 | 検定統計量から求められた「両側P値」及び「片側P値」が出力されます。 |
*:P < 0.05 **:P < 0.01 | P値が0.05未満なら"*"、0.01未満なら"**"が出力されます。 |