エクセル統計2012 ユーザーサポート
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よくあるご質問と回答
Q. 二項ロジスティック回帰分析を行ったが、エラーメッセージが表示され分析が中断する
回答
二項ロジスティック回帰分析は、結果が算出されることが保証された頑健な手法ではありません。データが二項ロジスティック回帰モデルに適さない場合、推定が収束せず分析が中断します。その際、下記のいずれかのメッセージが表示されます。
- ★ステップ(数字)で投入した(変数名)は目的変数に対して完全分離しているため推定を中止しました。説明変数に用いる変数を再検討してください★
- ★ステップ(数字) : (数字)回目の反復推定においてFisher情報行列の逆行列が存在しなかったため分析を中断しました★
- ★ステップ(数字) : 計算がオーバフローしたため分析を中断しました★
原因
このような場合、下記のいずれかの原因が考えられます。
- 目的変数の値により説明変数を0の群と1の群に分けたとき、0群と1群に重なる部分のない説明変数がある。0群の最小値が1群の最大値より大きい状態や0群の最大値が1群の最小値より小さい状態を「完全分離している」と言います。
- 目的変数の値により説明変数を0の群と1の群に分けたとき、0群がすべて同じ値で1群の最小値または最大値と等しい説明変数ある。または、1群がすべて同じ値で0群の最小値または最大値と等しい説明変数がある。
- 目的変数の値により説明変数を0の群と1の群に分けたとき、0群内で線形結合している説明変数がある。または、1群内で線形結合している説明変数がある。
- 目的変数の値により説明変数を0の群と1の群に分けたとき、0群と1群で極端に偏っていて重なる部分がほとんどない。同じデータで判別分析を行ったとき、誤判別のケースが少なく判別的中率が高い状態を指します。
対処法
下記のいずれかの対処法を行うより、結果が算出される可能性があります。
- ケースを増やす。
- ケースを減らす。
- 説明変数を減らす。