- Step1. 基礎編
- 29. 一元配置分散分析
29-3. 一元配置分散分析の流れ2
分散分析では「分散分析表」を使って検定を行います。一元配置分散分析の分散分析表は次のような形です。
因 子 | 平方和 | 自由度 | 平均平方 | F 値 |
---|---|---|---|---|
要因 | ||||
残差 | ||||
全体 |
「平方和」の部分には29‐2章の「一元配置分散分析の流れ1」で算出したズレの二乗和の値が入ります。「要因」には3. の「データ全体の平均値からの因子の各水準の平均値のズレ(1108.25)」を、「残差」には4. の「それ以外のズレ(7976.86)」を、「全体」には2. の「データ全体の平均値からの各データのズレ(9085.11)」を入れます。
因 子 | 平方和 | 自由度 | 平均平方 | F 値 |
---|---|---|---|---|
要因 | 1108.25 | |||
残差 | 7976.86 | |||
全体 | 9085.11 |
次に自由度を求めます。
- 「全体の自由度」を求める
- 「要因の自由度」を求める
- 「残差の自由度」を求める
「全体の自由度」は全てのデータの個数から1を引いたものです。したがって「47-1=46」になります。
「要因の自由度」は因子の水準(地方)の個数から1を引いたものです。したがって「7-1=6」になります。
「残差の自由度」は「全体の自由度」から「要因の自由度」を引いたものです。したがって「46-6=40」になります。
これらの自由度の値を分散分析表に入れると次のようになります。
因 子 | 平方和 | 自由度 | 平均平方 | F 値 |
---|---|---|---|---|
要因 | 1108.25 | 6 | ||
残差 | 7976.86 | 40 | ||
全体 | 9085.11 | 46 |
ここまでで、一元配置分散分析の第二段階は完了です。
29. 一元配置分散分析
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