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  • Step1. 基礎編
  • 5. データの集計と表現

5-6. 三角グラフ

三角グラフは、3つの要素で構成されるデータにおいて、その構成比を表す際に用いられるグラフです。グラフにプロットされたデータの点から三角形の各辺と平行な直線を引いたとき、辺との交点の値が3要素の構成比を表します。

例題:

次のクロス集計表は世界の主な国の産業別人口構成(%)を、「第1次産業」、「第2次産業」、「第3次産業」ごとにまとめたものです。このデータを使って三角グラフを描いてみます。

国名第1次産業第2次産業第3次産業
日本3.824.970.0
インド47.224.728.1
中国33.630.336.1
イギリス1.118.779.3
アメリカ1.518.380.2
メキシコ13.623.862.0

出典:地理 統計要覧2015年版 二宮書店

注)総数には分類不能の職業・失業者・新規求職者・軍人を含む。これらは、第一次産業、第二次産業、第三次産業のいずれにも分類することはできないので、構成比の合計は100%にならない。

まず、三角グラフの外枠を作ります。3つの要素があるので、それぞれの要素を三角形の各頂点に配置します。このグラフでは、三角形の上側の頂点を「第1次産業」、左下の頂点を「第2次産業」、右下の頂点を「第3次産業」としています。

図1

三角グラフの頂点にはそれぞれ対応する軸があります。「第一次産業(三角形の上側頂点)」は左側の青線で囲んだ辺、「第二次産業(三角形の左下頂点)」は下側の緑線で囲んだ辺、「第三次産業(三角形の右下頂点)」は右側の赤線で囲んだ辺が軸となります。

図2

最後に、各データをグラフ上にプロットします。ここでは「インド」のデータを用いてプロットする位置を説明します。「インド」のデータは第一次産業が「47.2%」、第二次産業が「24.7%」、第三次産業が「28.1%」です。

国名第1次産業第2次産業第3次産業
日本3.824.970.0
インド47.224.728.1
中国33.630.336.1
イギリス1.118.779.3
アメリカ1.518.380.2
メキシコ13.623.862.0

次に示す3つの直線の交点が、インドのプロットとなります。

  1. 第一次産業の割合を示す左側の軸の「47.2」を通る直線を、底辺と平行に引く(青破線)
  2. 第二次産業の割合を示す下の軸の「24.7」を通る直線を、右辺と平行に引く(緑破線)
  3. 第三次産業の割合を示す右側の軸の「28.1」を通る直線を、左辺と平行に引く(赤破線)

さんかく

同じようにして、他のデータも三角グラフ上にプロットすると三角グラフは完成です。

図4

三角グラフは「グラフにプロットされたデータの点から三角形の各辺に向かって垂線を引いたときに、各辺との交点がそれぞれの構成比を表す」というグラフですが、エクセル統計ではデータの値が読み取りやすいように、三角形の各辺の平行線を利用した描き方になっています。三角グラフではいずれか一方の描き方が採用され、どちらの描き方でも問題ありません。

5. データの集計と表現

事前に読むと理解が深まる- 学習内容が難しかった方に -


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