- Step1. 基礎編
- 8. さまざまな事象
8-4. 和事象
2つの事象AとBのうちAまたはBが起こる事象を「和事象」といいます。記号を用いて表すと、
(AまたはB)
となります。は「カップ」と読まれることがあります。また、和事象の関係をベン図で表すと下のようになります。赤い部分が和事象を表します。
![和事象1](https://bellcurve.jp/statistics/wp-body/wp-content/uploads/2016/06/f4a1b0aed5dc02442c433030ff24c031-3.png)
例題1:
さいころを投げる試行について、2つの事象「偶数の目が出る」と、「3で割り切れる目が出る」それぞれを事象A、事象Bとします。このときとなる事象にはどのようなものがあるでしょうか。
![和事象2](https://bellcurve.jp/statistics/wp-body/wp-content/uploads/2016/06/795316b92fc766b0181f6fef074f03fa-13.png)
それぞれの事象に対応するさいころの目は、次のようになります。
- 事象A「2, 4, 6」
- 事象B「3, 6」
この問題では事象Aと事象Bのうち、どちらか少なくとも一方が起こる事象を考えればよいので、答えは「2, 3, 4, 6の目が出る事象」となります。
例題2:
さいころを投げる試行について、2つの事象「偶数の目が出る」と、「奇数の目が出る」それぞれを事象A、事象Bとします。このときとなる事象にはどのようなものがあるでしょうか。
![和事象3](https://bellcurve.jp/statistics/wp-body/wp-content/uploads/2016/06/c8856789ec11ab8b1013037cef6929f9-8.png)
それぞれの事象に対応するさいころの目は、次のようになります。
- 事象A「2, 4, 6」
- 事象B「1, 3, 5」
事象Aと事象Bの和事象は、「偶数か、奇数の目が出る」です。つまり、1, 2, 3, 4, 5, 6の目が出る事象なので、答えは「全事象
」になります。
8. さまざまな事象
事前に読むと理解が深まる- 学習内容が難しかった方に -
- 8. さまざまな事象
8-1. 事象とは