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  • Step1. 基礎編
  • 8. さまざまな事象

8-4. 和事象

2つの事象AとBのうちAまたはBが起こる事象を「和事象」といいます。記号を用いて表すと、

A\cup B(AまたはB)

となります。\cupは「カップ」と読まれることがあります。また、和事象の関係をベン図で表すと下のようになります。赤い部分が和事象を表します。

和事象1

例題1:

さいころを投げる試行について、2つの事象「偶数の目が出る」と、「3で割り切れる目が出る」それぞれを事象A、事象Bとします。このときA\cup Bとなる事象にはどのようなものがあるでしょうか。

和事象2

それぞれの事象に対応するさいころの目は、次のようになります。

  • 事象A「2, 4, 6」
  • 事象B「3, 6」

この問題では事象Aと事象Bのうち、どちらか少なくとも一方が起こる事象を考えればよいので、答えは「2, 3, 4, 6の目が出る事象」となります。

例題2:

さいころを投げる試行について、2つの事象「偶数の目が出る」と、「奇数の目が出る」それぞれを事象A、事象Bとします。このときA\cup Bとなる事象にはどのようなものがあるでしょうか。

和事象3

それぞれの事象に対応するさいころの目は、次のようになります。

  • 事象A「2, 4, 6」
  • 事象B「1, 3, 5」

事象Aと事象Bの和事象(A\cup B)は、「偶数か、奇数の目が出る」です。つまり、1, 2, 3, 4, 5, 6の目が出る事象なので、答えは「全事象\Omega」になります。

8. さまざまな事象

事前に読むと理解が深まる- 学習内容が難しかった方に -


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