- Step1. 基礎編
- 4. 箱ひげ図と幹葉表示
4-5. 箱ひげ図の書き方(データ数が偶数の場合)
データの数が偶数のとき、中央値はデータを小さい順に並べ替えたときの真ん中の順位に最も近い2つの値の平均となります。そのため、上位データ、下位データの区切り方が4‐4章とは異なります。
例題:
次のような14個のデータから箱ひげ図を作成してみましょう。
「52 , 55 , 65 , 80 , 73 , 63 , 68 , 59 , 60 , 57 , 61 , 77 , 79 , 54」
箱ひげ図の作成にあたっては、四分位数の情報が必要です。四分位数の求め方にはいくつかの方法がありますが、ここでは高校の学習指導要領に沿った方法を説明します。
- データを小さい順に並べ替え、小さい順に順位をつける
- データの最大値と最小値を求める
- 中央値(第二四分位数)を求める
- 第一四分位数と第三四分位数を計算する
最大値は「80」、最小値は「52」です。
データ数は14なので、データを小さい順に並べたときに真ん中の順位に最も近い2つの値である、7位と8位の体重の平均値=「62」がこのデータの中央値となります。
このデータを上位データと下位データに分けます。データ数が奇数の場合、中央値を除いて数値が小さい方の下位データと数値が大きい方の上位データに分けました。しかしデータ数が偶数の場合、中央値62はデータの中に存在しない数値です。したがって、データから62を除かずに7位までの下位データと8位からの上位データに分けます。
第一四分位数は下位データの中央値、第三四分位数は上位データの中央値となります。
下位データも上位データもデータ数は7なので、下位データ、上位データのどちらも4番目のデータが中央値です。したがって、第一四分位数は「57」、第三四分位数は「73」となります。
この結果から、箱ひげ図を作成します。ひげの上端を「80」、下端を「52」、箱の上端を「73」、下端を「57」、中央値を「62」となるように書くと、箱ひげ図の完成です。
4. 箱ひげ図と幹葉表示
事前に読むと理解が深まる- 学習内容が難しかった方に -
- 4. 箱ひげ図と幹葉表示
4-1. 箱ひげ図とは
- 4. 箱ひげ図と幹葉表示
4-2. 箱ひげ図の見方
- 統計Tips
箱ひげ図の作り方(棒グラフ編)
- 統計Tips
箱ひげ図の作り方(株価チャート編)
- 統計解析事例
記述統計量
- 統計解析事例
箱ひげ図
- ブログ
外れ値の見つけ方