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  • Step0. 初級編
  • 3. 時系列データ

3-3. 時系列データの変化を見てみよう

時系列データから値の変化の傾向をとらえるにはいくつかの方法があります。この章では4つの方法について説明します。

■差を使う方法

ある時点の値を基準として、その前の時点の値との差を引き算によって求める方法です。(ある時点の値)-(前時点の値)で求めます。差を求めると、前の時点と比較してある時点の値がどの程度増加/減少したかが分かります。

日付気温(℃)
4月17日15.2
4月24日18.0
5月1日18.3
5月8日20.4
5月15日19.1
5月22日23.5
5月29日22.0
6月5日19.9
6月12日24.3

上の表から、前時点(1週間前)との気温の差を求めると次のようになります。

4/245/15/85/155/225/296/56/12
気温差(℃)2.80.32.1-1.34.4-1.5-2.14.4

※4/17は前時点の気温のデータがないため、差を計算することができません。

この結果を見ると、気温は常に上昇を続けているわけではなく先週よりも下がっている場合もあること、5/15~5/22と6/5~6/12の間で急激に気温が上昇したことが分かります。

■比を使う方法

ある時点の値を基準として、その前の時点の値に対する比を割り算によって求める方法です。(ある時点の値)÷(前時点の値)で求めます。比を求めると、前の時点と比較してある時点の値が何倍増加したかが分かります。

新入猫の数(匹)
1978年200
1988年180
1998年150
2008年110
2018年100

上の表から、前時点(10年前)に対する新入猫の数の比を求めると次のようになります。

1988年1998年2008年2018年
新入猫の前時点比0.90.830.730.91

※1979年は前時点の新入猫の数のデータがないため、比を計算することができません。

この結果を見ると、1998年と2018年はそれぞれ10年前と比較して新入猫の数が90%程度になっていることが分かります。また、2008年は10年前と比較して新入猫の数が73%程度になっており、これは1988年以降の中では最も低い比率であることが分かります。

■変化率を使う方法

前時点での値に対する、ある時点と前時点との値の差の割合を求める方法です。(ある時点の値-前時点の値)÷(前時点の値)で求めます。変化率を求めると、前の時点に対するある時点の値の増減の度合いを知ることができます。

日付トマト(cm)
4月17日0
4月24日3
5月1日5
5月8日7
5月15日12.5
5月22日20
5月29日32.5
6月5日41
6月12日68.5

上の表から、トマトの前時点との背丈の変化率を求めると次のようになります。

4/245/15/85/155/225/296/56/12
トマトの背丈の変化率-0.670.400.790.600.630.260.67

※4/17は前時点の背丈のデータがないため、変化率を計算することができません。また、4/24は前時点(4/17)の背丈が0cmのため変化率を計算することができません。

この結果を見ると、トマトの背丈の変化率は一定ではないこと、5/8に対する5/15の背丈の変化率(変化の度合)が最も大きいことが分かります。

■指数を使う方法

ある基準時点での値に対する、それぞれの時点の値の比率を求める方法です。(それぞれの時点の値)÷(基準時点の値)で求めます。一般に、100をかけた値が使われます({(それぞれの時点の値)÷(基準時点の値)}×100)。指数を求めると、基準時点の値に対するそれぞれの時点の値の増減の推移を知ることができます。

カリカリEXの価格(円/1kg)
2009年1200
2010年1150
2011年1350
2012年1280
2013年1300
2014年1320
2015年1350
2016年1400
2017年1500

上の表から、2009年を基準(100)としたときのそれぞれの時点におけるカリカリEXの価格の指数を求めると次のようになります。

2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年
指数10095.8112.5106.7108.3110112.5116.7125

指標の推移は折れ線グラフにすると分かりやすくなります。

この結果を見ると、2012年以降カリカリEXの価格は緩やかに上昇してきていることが分かります。

3. 時系列データ