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  • Step1. 基礎編
  • 26. 相関分析

26-2. 正の相関と負の相関

相関関係には「正の相関」と「負の相関」があります。正の相関関係とは次の左側のグラフのように横軸の値(x)が増加すると縦軸の値(y)も増加するという関係のことです。負の相関関係とは、次の右側のグラフのようにxが増加するとyが減少するという関係のことです。

図1

また、直線的な関係の傾向が強い場合は「強い相関関係」、逆の場合は「弱い相関関係」といいます。xが増加してもyに増減の傾向が見られない場合は「相関関係なし(無相関)」といいます。

■相関関係と因果関係

相関関係と混同されるものに、「因果関係」があります。相関関係は、2つの事象の間にある何らかの関係のことです。ただし、どちらかの事象がもう片方の事象の直接的な原因かどうかは不明です。一方の「因果関係」は、2つの事象のうち一方が原因となって他方の結果があるという関係のことです。

上のグラフの例では、森林面積割合が高いほど、人口100万人あたりの博物館数もやや多いという関係があります。しかし、これは森林面積割合が高いということが原因で人口100万人あたりの博物館数が多くなっているということを意味しているわけではありません。したがって、この2つの事象は相関関係があるとは言えますが、因果関係があるとは言えません。

別の例をみてみます。気温が上がると扇風機の売上台数が増加するというデータがあるとします。この場合、気温の上昇が原因となって、扇風機の売上台数が増加するということが推測できることから、この2つの事象には因果関係があると言えます。

図2

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26. 相関分析

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