トレンドサーチ2008の使用事例:徳島大学大学院
『FDにおける活用:「テキストマイニングの課題とその応用性」より』
岸江信介(徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授)
掲載資料
平成20年度学部長裁量経費プロジェクト成果発表会(PDFファイル)の「テキストマイニングの課題とその応用性」page12?30
著者
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授 岸江信介
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部准教授 境泉洋
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授 山本真由美
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部准教授 石田基広
概要
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部による「テキストマイニング」手法の研究への応用の可能性を検討したプロジェクトです。
FDとは:
ファカルティ・ディベロプメント(Faculty Development):授業内容を改善、向上させるための大学による組織的な取り組みのこと。
抄録より転載
順天堂医学、著者本人の許諾を得て転載しています。
プロジェクトの背景(PDFファイルより転載)
- テキストマイニングとは、新聞や雑誌、あるいは自由記述形式のアンケートやネット上のブログなどから、自然言語処理を使って情報を取り出すための技術である。
- テキストマイニングを使うことで、私たちは大量の文書を一つ一つ読まないでも、そこに何が書かれているかを知ることができる。あるいは、いかに丁寧に読んでも見えてはこない、隠れた意味内容を探ることすら可能になる。さらに集計されたアンケートから回答に見られる相関や評価態度を数値化することが可能になる。
- しかしテキストマイニングを実現するには専門的な知識と技術が必要なため、国内においては未だ研究事例は少ない。
- 本プロジェクトでは、心理学、日本語学、自然言語処理を専門とする教員が定期的に会合し、テキストマイニングの最新の動向について検討会を行う。
プロジェクトの目的(PDFファイルより転載)
- 工学分野で著しい成果をあげている自然言語処理研究に基づき、テキスト研究の新しいパラダイムとして期待されている「テキストマイニング」を、工学以外の分野へ応用することを試みる。
- テキストマイニングの応用事例は全国的にもまだ極めて少ないが、多様なコースが共存する本学の特徴を活かし、心理学、日本語学、自然言語処理という三つの分野(コース)を横断する形での共同研究のあり方を追求する。
トレンドサーチ2008コンセプトマッピングの例(PDFファイルより転載)
終わりに
国語学者である岸江教授を中心にしたテキストマイニングに関するこのプロジェクトでは、実際にテキストマイニングの手法を試すことによって応用の可能性や問題点などを検討されています。
トレンドサーチ2008の利点は、価格も安く使いやすいことと以下の3点であるとお話をいただきました。
- コンセプトマッピングの素晴らしさ
- クロス集計がかんたんにできること
- エクセル統計などとの組み合わせ
岸江先生にはトレンドサーチだけでなく、弊社の他のソフトウェア製品も併せてお使いいただいています。